（おおにしいさお）
漆芸家。人間国宝（重要無形文化財保持者）。公益社団法人日本工芸会正会員。紫綬褒章・旭日小綬章受章者。
1944年に福岡県で生まれ、1969年に「鎌倉彫」を木内晴岳氏に師事。1974年には人間国宝である赤地友哉氏に師事し、「曲輪造」を主に、漆塗りで仕上げつつ装飾を施さない「髹漆（きゅうしつ）」の技法を継承した。その後、1990年に公益社団法人日本工芸会正会員となり、2002年に重要無形文化財「髹漆」保持者に認定された。
主な作品に、「曲輪造鉢」「曲輪造盛器」「曲輪造足付鉢」「曲物造 -石庭-」「曲輪造八角足付盛器」「曲輪造朱盛器」などがある。
主な受賞歴に、日本伝統工芸展文部大臣賞、日本伝統漆芸展朝日新聞賞、日本伝統漆芸展東京都教育委員会賞、日本伝統漆芸展文化庁長官賞、日本伝統工芸展日本工芸会総裁賞など。
茨城県筑西市にある病院にて死去。死因は、肺癌であった。79歳。
