（とみながみさこ）
女優・声優。1954年に発足した劇団「テアトル・エコー」所属。挿絵画家である富永謙太郎の娘。
東京府東京市豊島区（現在の東京都豊島区）に生まれ、敷島高校を中退後、1949年に草笛光子らと同期の第5期生として松竹歌劇団に入団。その後はテレビドラマを中心に活躍する一方で、声優として多くの海外作品において吹き替えを担当した。
女優として出演した主なテレビドラマには、「オンボロ人生」「この世の愁い」「善魔」「氷点」「銭形平次」「三匹の侍（シリーズ）」「風」「船場」「白い十字架」「時間ですよ」「にんじんの詩」などがある。
映画では、「運が良けりゃ」「女ばかりの夜」「紅の流れ星」「肉体の門」「内海の輪」「やくざの横顔」など。
声優として吹き替えを担当した海外映画には、「恋愛専科」「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」「インディアン狩り」「バターフィールド8」「誰かが狙っている」「恋人よ帰れ」「日曜はダメよ」「クォ・ヴァディス」「動く標的」「ピラミッド」「蛇皮の服を着た男」「虹を掴む男」「テキサスの四人」「マクリントック」「ワーロック」「夜の大捜査線」「ボッカチオ’70」などがある。
海外ドラマでは、「看護婦物語」「帰って来たチャーリー」「うちのママは世界一」「刑事コロンボ」「逃亡者」「電撃スパイ作戦」「プリズナーNo.6」「0011ナポレオン・ソロ」「弁護士ペリー・メイスン」など。
北海道苫小牧市にて死去。死因は、自動車の排気ガスによる一酸化炭素中毒（自殺）であった。41歳。演出家であった母袋博とともに、国道沿いに停めた自動車の中で心中を遂げていたという。
