ルキノ・ヴィスコンティ

映画監督・脚本家・演出家(イタリア)。貴族(伯爵)の身分でもあった。イタリア王国・ミラノ出身。

軍隊での兵役生活後、舞台俳優として活動を始め、ほどなくしてフランスの映画監督であるジャン・ルノワールと出会ったことをきっかけに映画製作に関わるようになる。1943年、マッシモ・ジロッティやクララ・カラマイを起用した犯罪ドラマ映画「郵便配達は二度ベルを鳴らす」で監督デビュー。以後、現在もなお語り継がれている数々の名作を世に送り出した。

監督を務めた主な作品には、上述したデビュー作「郵便配達は二度ベルを鳴らす」を始め、「揺れる大地」「若者のすべて」「白夜」「ベリッシマ」「山猫」「熊座の淡き星影」「地獄に堕ちた勇者ども」「異邦人」「ベニスに死す」「ルートヴィヒ」「イノセント」「家族の肖像」などがある。

そのほか、ドキュメンタリーやオムニバス作品として、「われら女性」「タッジオを求めて」「華やかな魔女たち」「ボッカチオ’70」など。

主な受賞歴に、ヴェネツィア国際映画祭(金獅子賞、銀獅子賞、国際賞、審査員特別賞、国際映画批評家連盟賞)、ナストロ・ダルジェント賞(脚本賞、最優秀作品監督賞)、ボディル賞(非アメリカ映画賞)、イタリア・ゴールデングローブ賞(作品賞)、カンヌ国際映画祭(25周年記念賞、パルム・ドール)、フランス映画批評家協会賞(外国語映画賞)、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞(作品賞、監督賞)、日本アカデミー賞(外国作品賞)、ブルーリボン賞(外国作品賞)、キネマ旬報ベスト・テン(外国映画監督賞、外国映画ベスト・テン第1位)など、枚挙に暇がない。そのほか、アカデミー賞(脚本賞)を始め、ノミネートも多数。

イタリアの首都ローマにて死去。死因などの詳細は不明。69歳。

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