サル・ミネオ

俳優・歌手(アメリカ)。特に、伝説的俳優であるジェームズ・ディーンが主役を演じ、ニコラス・レイ が監督を務めた1955年の青春映画「理由なき反抗」にプレイトウ役で出演していたことで知られている。そのほかの代表作には、オットー・プレミンジャーが監督を務め、ポール・ニューマンが主役を演じた1960年のアメリカ映画「栄光への脱出」などがある。

アメリカ合衆国・ニューヨークのブロンクスで生まれ、幼少時代よりダンスを学び、早くから数々のステージに出演していた。映画デビューは1955年、ジョセフ・ペヴニーが監督を務めた「六つの橋を渡る男」であった。以後、数々の映画やテレビドラマ・テレビシリーズに出演するようになる。一方で、歌手としていくつかのシングル曲とアルバムも発表している。

出演した映画には、上述したデビュー作「六つの橋を渡る男」や、代表作「理由なき反抗」「栄光への脱出」を始め、「ベンソン少佐の個人的な戦争」「傷だらけの栄光」「ジャイアンツ」「最後の一人まで」「暴力の季節」「ザーレンからの脱出」「ジーン・クルーパ物語」「80歩大行進」「ジャワの東」「史上最大の作戦」「新・猿の惑星」などがある。

出演したテレビドラマ・テレビシリーズは、「コンバット!」「バークにまかせろ」「パティ・デューク・ショー」「Pursuit」「エド・サリヴァン・ショー」「Big Town」「Look Up and Live」「西部の一匹狼」「Court Martial」「ハワイ5-0」「太陽の流れ者」「チャレンジャー」「スパイ大作戦」「ジェット機奪回指令」「刑事コロンボ」「特別狙撃隊S.W.A.T.」「追跡者」「エラリー・クイーン」「Police Story」など、多数。

また、歌手として発表したシングル曲には、「Love Affair」「Party Time」「Lasting Love」「Start Movin’ in My Direction」「Baby Face」「Cuttin’ In」「Young as We Are」「Make Believe Baby」などがある。アルバムでは、「Sal」など。

主な受賞歴に、ゴールデングローブ賞(助演男優賞、1960年「栄光への脱出」にて)などがある。

アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡のウェスト・ハリウッドにある自宅アパート裏の駐車場にて死去。死因は、暴漢による刺殺であった。37歳。

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