青柳信雄

(あおやぎのぶお)
映画監督・プロデューサー・脚本家。俳優・歌舞伎役者である坂東三津五郎(8代目)の兄。プロデューサーである青柳哲郎の父。

1903年、神奈川県横浜市に生まれる。明治大学を卒業後、美術座、東宝劇団、芸術座、猿之助一座など、数々の劇団における舞台演出を手掛ける。1937年、34歳にして東宝株式会社へ制作者として転職。しばらく演出家やプロデューサーとして活躍したのち、監督としてメガホンを握るようになる。この頃、江利チエミが主演した「サザエさん」などのシリーズものも手掛けた。

そのほかの監督作品には、「かぐや姫」「エノケンの金太売り出す」「虎造の荒神山」「兵六夢物語」「我が家は楽し」「四つの結婚」「モンテンルパの夜は更けて」「水色のワルツ」「銀二郎の片腕」「落語長屋のお化け騒動」「鶴亀先生」「初笑い底抜け旅日記」「制服の乙女たち」「初恋三人息子」「青い果実」「ウッカリ夫人とチャッカリ夫人」「花嫁会議」「チエミの初恋チャチャ娘」「与太者と若旦那」「逃げてきた花嫁」「箱入娘と番頭」「五十年目の浮気」「てんてん娘」「アチャコ行状記」「次郎長意外伝」「大学の侍たち」「生きている小平次」「お父さんはお人好し」「ちゃっきり金太」「おしゃべり奥様」「大学の28人衆」「槍一筋日本晴れ」「噛みついた若旦那」「恐妻党総裁に栄光あれ」「ガンバー課長」「雲の上団五郎一座」「サラリーマン権三と助十」「続雲の上団五郎一座」「風流温泉」「ただいま診察中」など、多数。

製作に関わった作品には、「清水の次郎長」「牧場物語」「花つみ日記」「街」「忠臣蔵」「銀座カンカン娘」「流星」「グッドバイ」「嫁入聟取花合戦」「銀座三四郎」「東京のえくぼ」「お父さんはお人好し」「喧嘩も楽し 」「ただいま診察中」「お笑い夫婦読本」「月よりの母」「お庭番」「剣」などがある。

脚本を手掛けた作品としては、「幸子と夏代」「エノケンの金太売り出す」など。

東京都新宿区にある病院にて死去。死因は、心不全であった。73歳。

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