マリア・カラス

ソプラノ歌手(アメリカ)。20世紀を代表する最高峰のソプラノ歌手として有名で、類まれなる歌唱技術や表現力は、その後に続く多くの歌手やミュージシャンに多大なる影響を及ぼした。

アメリカ合衆国ニューヨークのマンハッタンに生まれ、幼少時代にギリシャに渡り、アテネ音楽院で学ぶ。1938年、ピエトロ・マスカーニ作曲の「カヴァレリア・ルスティカーナ」を歌ってアテネ王立歌劇場にてデビュー。以後、イタリアミラノのスカラ座や、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場など著名な歌劇場で歌い、大きな成功を収めた。

日本にも度々訪れ、ジュゼッペ・ディ・ステファーノとともに全国で公演を行うなど精力的に活動した。卓越した歌唱力とそのテクニック、見事な表現力や演技力は晩年は衰えを見せたものの、未だに伝説的な歌手として語り継がれている。

主要なレパートリーには、ドニゼッティの「アンナ・ボレーナ」や「ランメルモールのルチア」、ヴェルディの「椿姫」や「マクベス」、プッチーニの「トスカ」、ベッリーニの「夢遊病の女」などがある。

発表された作品(ディスコグラフィー)として残されているものに、「ラ・ジョコンダ」「道化師」「運命の力」「蝶々夫人」「イタリアのトルコ人」「リゴレット」「仮面舞踏会」「トゥーランドット」「ランメルモールのルチア」「カルメン」「トスカ」など、多数。

フランスの首都パリにある自宅にて死去。死因は、心臓発作と言われている。53歳。一方で、遺産狙いの毒殺説なども唱えられており、真相は謎が多い。

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