草笛美子

(くさぶえよしこ)
女優。元宝塚歌劇団団員(タカラジェンヌ)。「くっちゃん」の愛称で親しまれた。女優である草笛雅子は姪にあたる。

鳥取県に生まれ、大阪府大阪市立高等女学校(のちの市立扇町高等学校)を卒業後、1926年、宝塚歌劇団の第16期生として宝塚音楽歌劇学校(現在の宝塚音楽学校)に入学。翌1927年には、「モン・パリ〜吾が巴里よ!〜」にて花組公演の初舞台を踏む。以後、以下に記すような数々の舞台に主に娘役として出演したあと、1940年に宝塚歌劇団を退団。その後は女優として多くの映画などに出演するようになった。

出演した主な舞台には、「モン・パリ」「ブロードウェイ」「セニョリータ」「シンデレラ」「巴里ニューヨーク」「トウランドット姫」「花詩集」「美しき千萬長者」「青春」「アルペン・ローゼ」「忘れじの歌」「歌へモンパルナス」「サーカス」「スヰート・メロディ」「我等の旅行記」「三つのワルツ」などがある。

出演した主な映画には、木村恵吾が監督・脚本を手掛け、高山広子や宮城千賀子が出演した1942年のオペレッタ(喜歌劇)映画「歌ふ狸御殿」を始め、「春爛漫狸祭」「女のたたかひ」「水滸伝」「トンチンカン八犬伝」「弥次喜多漫才道中」など。

死因などの詳細は不明。68歳。なお、没後37年が経過した2014年には、「宝塚歌劇団創立100周年」を記念して設立された「宝塚歌劇の殿堂」において、最初の100人のメンバーとして殿堂入りを果たしている。

タイトルとURLをコピーしました