黒岩重吾

(くろいわじゅうご)
作家・小説家。主に、社会派の推理小説や、歴史小説、風俗小説などの作品を生み出した。紫綬褒章受章者。

29歳のとき、悪食(あくじき、普通では食べないようなものを食べてしまうこと)を試み、腐敗した肉を食したことで小児麻痺を発症、3年間に渡る入院生活の末、脚に後遺症が残ってしまうという特異な経歴の持ち主。

主な作品に、「休日の断崖」「落日の群像」「深夜の競走」「どぼらや人生」「廃虚の唇」「太陽を這う」「隠花の露」「花を喰う虫」「西成山王ホテル」「同伴者」「炎は若い」「肌と金」「墓標との契約」「夕陽ホテル」「幻との契約」「衣裳に棲む虫」「孤猿の途」「神の爪跡」「人間の宿舎」「闇を走れ」「星と蛇の像」「氷った果実」「人間の鎖」「男の市場」「花汁の囁き」「夜の挨拶」「巨大な墓標」「ガラスの橋」「大いなる変身」「影に棲む蛇」「西成海道ホテル」「カオスの星屑」「ビハインド・ハードロック」「どかんたれ人生」「アムスのじゃが芋」「さらば星座」「終着駅の女」「黒い雪」「モンマルトルの陽と風」「黒いレンズ」「夜の湖」「残雪の門」「雲の鎖」「顔のない扉」「雨毒」「とっておきの手紙」「人に定めなし」「天の川の太陽」「聖徳太子 日と影の王子」「白鳥の王子ヤマトタケル」「古代日本への探険」「磐舟の光芒」「天風の彩王 藤原不比等」「謎が謎を呼ぶ古代を解く」「女龍王神功皇后」「ワカタケル大王」「中大兄皇子伝」「役小角仙道剣」「藤ノ木古墳と六世紀」「日本の名随筆」「邪馬台国の時代」「卑弥呼と邪馬台国」などがあり、枚挙に暇がない。

主な受賞歴に、直木三十五賞・吉川英治文学賞・サンデー毎日大衆文芸賞・菊池寛賞などがある。

また、数多くの作品が映画やテレビドラマとして映像化されている。主なものには、「背徳のメス」「真昼の罠」「花を喰う蟲」(映画)や、「詐欺師の旅」「女の小箱」「廃虚の唇」「夜間飛行」「黒岩重吾シリーズ」(テレビドラマ)などがある。

死因は、肝不全であった。79歳。

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