チャールズ・チャップリン

俳優・コメディアン・映画監督・映画プロデューサー・脚本家・作曲家(イギリス)。サイレント時代に名を馳せた、言わずと知れた世界的な人気スター。映画界の歴史上、最も重要な人物の1人として、今なお崇拝するものが後を絶たない巨匠。大きなドタ靴に山高帽をかぶり、ちょび髭と手に持ったステッキが印象的なキャラクター(小さな放浪者)によって「喜劇王」の名を欲しいままにし、世界中の人々を虜にした。ミュージックホールを中心に活躍した舞台俳優であるチャールズ・チャップリン・シニア、および舞台女優であったハンナ・チャップリンの息子。女優であるミルドレッド・ハリス、リタ・グレイ、ポーレット・ゴダード、ウーナ・オニールの元夫。女優であるジョゼフィン・チャップリン、ジェラルディン・チャップリン、および俳優であるマイケル・チャップリンの父。

1889年、イギリスの首都ロンドンに生まれ、貧困のため苦難に満ちた幼少時代を送ったが、やがて俳優として舞台に立つようになり、1914年には映画デビューも果たした。ほどなくして自ら映画を監督するようになり、以後、数々の名作を残したことは万人が知るところである。

代表的な作品には、「黄金狂時代」「モダン・タイムス」「街の灯」「殺人狂時代」「ライムライト」「独裁者」「サーカス」「キッド」「巴里の女性」「ニューヨークの王様」「伯爵夫人」などがある。

主な受賞歴に、アカデミー賞(名誉賞、作曲賞)を始め、ブルーリボン賞(外国映画賞)、ニューヨーク映画批評家協会賞(主演男優賞)、ボディル賞(名誉賞、アメリカ映画賞)、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞(作品賞、演技賞)、英国アカデミー賞(フェローシップ賞)、全米監督協会賞(名誉終身会員賞)、ナストロ・ダルジェント賞(外国監督賞)など、枚挙に暇がない。そのほか、ノミネートも多数。

居住していたスイスの自宅にて死去。死因は、脳卒中であった。88歳。晩年は健康状態が悪化し看護を必要とする生活を送っており、回復することなく睡眠中に亡くなってしまったという。なお、翌1978年3月には、当人の棺が墓から掘り起こされて盗まれるという事件が起きている(のちに犯人は逮捕され、棺は同じ場所に埋め戻された)。

タイトルとURLをコピーしました