有元利夫

(ありもととしお)
画家。同じく画家(日本画家)で、陶芸家でもある有元容子の夫。

第二次世界大戦後の混乱の最中、疎開先である岡山県津山市に生まれ、東京都台東区の谷中に移り住む。都立駒込高等学校への在学中に、日本の版画界を代表する版画家である中林忠良に師事。その後、東京都台東区に本部を置く東京芸術大学を卒業、デザイナーとして電通への勤務などを経て、東京芸術大学にて非常勤講師を務めながら画家としての創作活動に専念するようになった。絵画のほか、陶芸・彫刻・版画などの分野でも自らの才能を遺憾なく発揮している。

代表作に、「花降る日」「こもりく」「遥かなる日々」「厳格なカノン」「室内楽」「春」「音楽 」「ポリフォニー」「出現」などがある。

著書に、「有元利夫作品集」「有元利夫 – 女神たち」「一千一秒物語」「有元利夫全作品 1973 – 1984」」「THE WORKS OF TOSHIO ARIMOTO 1979 – 1984」など。

主な受賞歴に、安井賞選考委員会賞(1978年)、安井賞(1981年)、美術文化振興協会賞(1983年)など。

死因は、肝臓癌であった。38歳。

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