手塚治虫

(てづかおさむ)
漫画家・アニメーション監督。戦後の日本を代表する漫画界の巨匠。石ノ森章太郎横山光輝らと並ぶ、とてつもない大御所の1人。その作品の数々は、以後に活躍する数多くの漫画家に多大なる影響を与えた。現在でもリスペクトの対象として名前を挙げる漫画家は多い。勲三等瑞宝章受章者。兵庫県宝塚市名誉市民。

また、大阪帝国大学附属医学専門部(1951年廃止)に通い、忙しい執筆活動の傍らで医師国家試験にも合格しているれっきとした医師であることは意外にも知られていない。

代表的な作品には、「ジャングル大帝」「鉄腕アトム」「ブッダ」「ブラック・ジャック」「火の鳥」「リボンの騎士」「三つ目がとおる」など。

その他の作品(ほんの一部)には、「アトムキャット」「海のトリトン」「おけさのひょう六」「黄金都市」「怪盗黄金バット」「グロテスクへの招待」「化石島」「黄色魔境」「ゴッドファーザーの息子」「キャプテンKen」「来るべき世界」「ゴブリン公爵」「ザ・クレーター」「新世界ルルー」「スーパー太平記」「サンダーマスク」「サボテン君」「前世紀星」「チッポくんこんにちは」「低俗天使」「タイガーランド」「低俗天使」「タマサブローの大冒険」「トキワ荘物語」「地球を呑む」「ドン・ドラキュラ」「のらくろもどき」「日本発狂」「ナンバー7」「ハトよ天まで」「ピロンの秘密」「ファーブル先生の虫物語」「ふしぎ旅行記」「ふしぎな少年」「フォード32年型」「伴俊作まかり通る」「ピノキオ」「ビッグX」「ぼくのそんごくう」「冒険ルビ」「ピストルをあたまにのせた人びと」「ピピちゃんの冒険」「ボンバ!」「マグマ大使」「未来人カオス」「漫画生物學」「モンモン山が泣いてるよ」「モモンガのムサ」「やけっぱちのマリア」「ミクロイドS」「妖怪探偵團」「らくがき事典」「るんは風の中」「ロストワールド」「ロロの旅路」「流星王子」「ルードウィヒ・B」「私のらくがき」「ワンサくん」「SFファンシーフリー」「W3」「13の秘密」「1985への出発」「エンゼルの丘」「双子の騎士」「ふしぎなメルモ」「リボンの騎士」「アドルフに告ぐ」「電話」「時計仕掛けのりんご」「という手紙がきた」「グランドメサの決闘」「火の山」「陽だまりの樹」「ジョーを訪ねた男」「わが谷は未知なりき」「白いくびの子がも」「ロップくん」「ユニコ」「冒険ルビ」など。その膨大な数の作品全てをここに掲載することは、とてもではないが実現できない。その他、4コマ漫画・1コマ漫画・小説・シナリオ・随筆(エッセイ)・回想録・構想ノートなど、様々な形で作品が遺されている。

受賞歴には、日本漫画家協会賞(文部大臣賞、特別優秀賞)、日本SF大賞(特別賞)、小学館漫画賞、講談社漫画賞、講談社出版文化賞、文藝春秋漫画賞、ヴェネツィア国際映画祭サンマルコ銀獅子賞、広島国際アニメーションフェスティバルグランプリ、ウィンザー・マッケイ賞、アイズナー賞(没後)など、枚挙に暇がない。

病院にて死去。死因は、胃癌であった。60歳。1年程前に突然の腹痛に襲われ、進行性のスキルス胃癌との診断を受けた上、胃の4分の3を切除していた。最終的には肝臓にまで転移してしまう末期状態に陥っていたが、昏睡状態と覚醒を繰り返す中、最期まで執筆活動を続けていたという。

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