(すぎもりひさひで)
作家・小説家。勲三等瑞宝章受章者。舞踏評論家・文学研究家・フランス文学者である佐々木涼子の父。
中央公論社の編集部員・河出書房「文藝」編集長などの職を経て、短編小説「猿」が芥川賞にノミネートされたのをきっかけに作家に専念。「森鷗外」「黄色のバット」といった作品を発表した後、「天才と狂人の間」が直木賞を受賞、才能を開花させる。その後の受賞歴に、毎日出版文化賞・平林たい子文学賞・中日文化賞など。
主な著作に、上述した「森鴎外」「黄色のバット」「天才と狂人の間」を始め、「辻政信」「徳田球一」「回遊魚」「滝田樗陰」「アラビア太郎」「動物的、あまりに動物的」「中国みたまま」「錆びたサーベル」「毛皮を買うヴィーナス」「大谷光瑞」「風雲を呼ぶ男」「あわてるな一癖斎」「能登」「食いしん坊一癖斎」「近衛文麿」「大政翼賛会前後」「仕事部屋」「塀の中のこおろぎ」「すぐそこまで来ていながら」「人われを漢奸と呼ぶ」「ニッポン人を叱る」「天才横綱」などがある。
死因詳細不明。86歳。