可愛かずみ

(かわいかずみ)
女優・グラビアアイドル。多くのテレビドラマや映画の他、バラエティ番組などにも出演し、人気を博した。

女優デビューは、成人映画レーベルである日活ロマンポルノの「セーラー服色情飼育」だが、その後、曽根中生が監督を務めた映画「Blow The Night 夜をぶっとばせ」や、山根成之が監督を務め、シブがき隊が主演した青春映画「ヘッドフォン・ララバイ」に出演し、さらには数々のグラビアを飾ったことなども相まって一気にブレイクした。

上述のとおり、テレビドラマや映画のみならず、数多くのバラエティ番組でも活躍し、モノマネを披露するなどのマルチな才能ぶりを発揮して、お茶の間を楽しませた。

主な出演テレビドラマに、「AカップCカップ」「のんき君」「トライアングル・ブルー」「新・熱中時代宣言」「遊びじゃないのよ、この恋は」「痛快!OL通り」「おさな妻2」「アナウンサーぷっつん物語」「痛快!ロックンロール通り」「ジャングル」「風少女」「さすらい刑事旅情編」「ママはアイドル」「季節はずれの海岸物語」「さすらい刑事旅情編II」「検事・若浦葉子」「噺家カミサン繁盛記」「七人の女弁護士」「大人は判ってくれない」「恋のためらい」「ララバイ刑事」「パパは保母さん」「月蝕の館殺人事件」「はみだし刑事情熱系」「車椅子の弁護士・水島威」などがある。

また、主な出演映画には、上述した「セーラー服色情飼育」「Blow The Night 夜をぶっとばせ」や「ヘッドフォン・ララバイ」の他、「一杯のかけそば」「難波金融伝・ミナミの帝王」「さよなら、こんにちわ」などがある。

バラエティ番組では、1983年から1984年にかけてレギュラーに近い形で出演していた「オレたちひょうきん族」を始め、「サタデーナイトショー」「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」などがある。

その他、「光の中の少女」「微笑みパレット」「ふり向かないで」など、グラビアアイドルならではの写真集も多く出版されている他、歌手として、「春感ムスメ」「仔猫の決心」「TOKYOふられ小町」といったシングル曲も発表している。

死因はマンションから飛び降りたことによる心肺停止。32歳。飛び降り自殺とされたが、遺書が見つからなかったこともあり、当初は様々な憶測を呼んだ。しかしながら、遺書と見られる父親宛てのメモが見つかっていたことが後年報道されている。また、晩年は、仕事に対するプレッシャーなどから精神的に不安定な状態であり、手足のしびれや過呼吸などの症状を引き起こす過換気症候群を患っていた。さらに、精神安定剤・抗鬱剤などの薬物にも頼っていた上、亡くなる半年程前から、リストカットなどによる自殺未遂を重ねていたという。

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