伊丹十三

(いたみじゅうぞう)
映画監督・俳優。大ヒット映画を数多く制作しているため、映画監督としてのイメージが強いが、テレビドラマなどにも数多く出演した俳優でもある他、雑誌の編集長、イラストクリエイター、デザイナー、エッセイストなど、マルチな才能を発揮して幅広く仕事をこなし、様々な肩書がある。女優である宮本信子の夫としても有名。同じく映画監督であった伊丹万作の息子。俳優である池内万作の父。

主な受賞歴に、日本アカデミー賞(最優秀脚本賞・最優秀監督賞)、ブルーリボン賞(監督賞・作品賞)、藤本賞などがある。

監督を務めた主な映画作品に、「お葬式」「あげまん」「マルサの女」「マルサの女2」「静かな生活」「タンポポ」「ミンボーの女」「マルタイの女」「スーパーの女」などがある。意外なことに、映画監督としては遅咲きで、デビューは51歳の時だった。映画で扱う様々なテーマは時に物議を醸し、「ミンボーの女」上映時には、自宅近くにて5人組から刃物で襲撃され、両腕や顔などに全治3ヶ月の重傷を負ったこともある。

また、俳優として出演した映画には、「嫌い嫌い嫌い」「大津波」「黒い十人の女」「ロード・ジム」「命かれても」「人間魚雷」「やさしいにっぽん人」「妹」「吾輩は猫である」「わが道」「もう頰づえはつかない」「スローなブギにしてくれ」「家族ゲーム」「居酒屋兆治」「化粧」「瀬戸内少年野球団」「スウィートホーム」などがある。

さらに、俳優として出演したテレビドラマには、「ザ・ガードマン」「コメットさん」「キイハンター」「戦国艶物語」「裁きの家」「天皇の世紀」「楡家の人びと」「必殺仕置人」「新・座頭市」「風神の門」「北の国から」「横溝正史の鬼火」「死にたがる子」「日本の面影」「助け人走る」などがある。

死因は、自殺とされている。65歳。事務所のあるマンション下にて遺体で発見。遺書のようなものも見つかったため、飛び降り自殺したと見られている。しかしながら、不審な点も多く、直前の本人の言動などからも、未だに自殺として片付けてしまうことに不信を抱く向きも多い。

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