市川崑

(いちかわこん)
映画監督。紫綬褒章・勲四等旭日小綬章・旭日重光章受章者。文化功労者。

監督した代表映画に、日本兵をモデルに第二次世界大戦のビルマを描いた、竹山道雄による児童向け同名小説の映像化作品「ビルマの竪琴」(1956年)や、横溝正史による長編推理小説を映像化した「犬神家の一族」(1976年)などがある。

その他の作品には、「東宝千一夜」「新説カチカチ山」「果てしなき情熱」「銀座三四郎」「ブンガワンソロ」「結婚行進曲」「足にさわった女」「プーサン」「あの手この手」「わたしの凡てを」「青春怪談」「億万長者」「こころ」「東北の神武たち」「炎上」「穴」「ぼんち」「鍵」「おとうと」「太平洋ひとりぼっち」「ど根性物語・銭の踊り」「愛ふたたび」「トッポ・ジージョのボタン戦争」「吾輩は猫である」「妻と女の間」「悪魔の手毬唄」「病院坂の首縊りの家」「幸福」「おはん」「細雪」「映画女優」「天河伝説殺人事件」「四十七人の刺客」「帰って来た木枯し紋次郎」「八つ墓村」「かあちゃん」「ユメ十夜」などがある。

テレビドラマでも監督を務めており、その作品には、「冠婚葬祭」「足にさわった女」「源氏物語」「ただいま浪人」「恋人」「丹下左膳」「御存知!鞍馬天狗」「ゆく年くる年・その愛」「その木戸を通って」「盤嶽の一生」「逃亡」「黒い十人の女」「娘の結婚」「水戸黄門」などがある。

また、テレビCMにおいても、「ホワイトライオン」「トヨタ・パブリカスターレット」「カネボウ・シルクレディ」「アクアフィルター」「ニチレイ・コーンポタージュ」「オールトヨタ・セール」「ぺんてるシャープ」「日本中央競馬会・少年と馬篇」「富士写真フィルム・ビデオカセット」など、数々の作品がある。

著書(共著を含む)に、「成城町271番地」「KON」「市川崑の映画たち」など。

主な受賞歴に、ヴェネツィア国際映画祭サン・ジョルジョ賞、リスボン国際映画祭審査員特別賞、ロカルノ国際映画祭グランプリ、エディンバラ国際映画祭グランプリ、カンヌ国際映画祭審査員賞、英国アカデミー賞長編記録映画賞、アジア太平洋映画祭グランプリ、東京国際映画祭審査員特別賞、ベルリン国際映画祭特別功労賞など、枚挙に暇がない。

死因は、肺炎であった。92歳。晩年は腰の悪化により歩行時のステッキが欠かせなくなっていた他、食欲不振など体調も崩しがちだったという。

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