イアン・ウィルムット

発生学者(イギリス)。動物や植物が誕生前の段階にある組織(胚)を研究する学問である発生学の第一人者。エディンバラ大学・スコットランド再生医療センター長・名誉教授。

1996年に世界初となるクローン羊「ドリー」を誕生させた研究グループにおいてリーダーを務めていたことで有名。成長した体細胞から誕生させた哺乳類のクローンとして世界初だった。この研究により、人間へのクローン技術適用などを巡って、世界中で議論が巻き起こった。なお、「ドリー」は2003年に呼吸器疾患で死んでいる。

胚に関する功績によって、大英帝国勲章(OBE)の称号を与えられた。その他、エディンバラ王立協会フェロー・イギリス王立協会フェローなどにも任命されている。

2018年にパーキンソン病と診断され、それ以降は病気の進行を遅らせるための治療・研究を支援していたとのこと。

死因詳細不明。79歳。死去の事実は、エディンバラ大学により発表された。

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