戌井市郎

(いぬいいちろう)
演出家。現在は角野卓造が代表を務め、日本芸能マネージメント事業者協会の会員でもある劇団「文学座」元代表。俳優・小説家・劇作家である戌井昭人の祖父。紫綬褒章・勲三等瑞宝章受章者。芸能功労者。

京都府京都市立第二商業学校卒業後、NHK(日本放送協会)嘱託などを経て、数々の作品における演出を手掛けるようになる。「文学座」では、創立者の1人として当初より参加したほか、1963年に理事となり、以後、終身幹事や代表幹事も務めた。また、同劇団を運営する株式会社文学座の取締役から社長を経て、会長、さらには2008年に代表となった。

その他、現代演劇の振興を目指して設立された公益社団法人日本劇団協議会・会長や、日本唯一と言われる専門舞台演出家の組織である一般社団法人日本演出者協会・理事長などの要職も歴任した。

主な受賞歴に、毎日演劇賞、朝日舞台芸術賞(特別賞)、松尾芸能賞(特別賞)、読売演劇大賞(芸術栄誉賞)などがある。

著書に、「芝居の道 文学座とともに六十年」など。

死因は、肺炎であった。94歳。

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