三船敏郎

(みふねとしろう)
俳優・映画監督。世界的にも知名度のある戦後日本を代表する大御所トップ俳優の1人。俳優・映画プロデューサーである三船史郎の父。同じく、俳優・映画プロデューサーである三船力也の祖父。

数々の日本映画やテレビドラマのみならず、多くの海外映画などにも出演し、世界中から高い評価を受けた。黒澤明が監督を務めた作品に数多く出演していたこともあり、「世界のクロサワ」と並んで、「世界のミフネ」として、数々の海外トップスターからもリスペクトの対象として名前が挙げられるほどだった。

主な受賞歴には、ヴェネツィア国際映画祭における男優賞を始め、日本アカデミー賞での優秀助演男優賞や会長特別賞、さらには、ブルーリボン賞(特別賞・主演男優賞・助演男優賞)、日本映画批評家大賞(ゴールデン・グローリー賞)、フォトグラマス・デ・プラータ(外国俳優賞)、毎日映画コンクール賞(特別賞・主演男優賞・男優助演賞)、モントリオール世界映画祭(特別グランプリ)、キネマ旬報ベスト・テン(主演男優賞)など、枚挙に暇がない。

主な出演映画だけでも、とてもではないがここに書き切れるものではない。そのため、ほんの一部のみ以下に記載するが、これだけ書いても氷山の一角にも満たないほどである。全てを記載した暁にはどれくらいのページ量となるのか、全く想像がつかない。

日本映画では、「銀嶺の果て」「静かなる決闘」「ジャコ萬と鉄」「婚約指環」「羅生門」「野良犬」「白痴」「愛と憎しみの彼方へ」「女ごころ誰が知る」「戦国無頼」「 東京の恋人」「太平洋の鷲」「宮本武蔵」「男性No.1」「七人の侍」「男ありて」「生きものの記録」「どん底」「或る剣豪の生涯」「戦国群盗伝」「どぶろくの辰」「五十万人の遺産」「祇園祭」「赤ひげ」「風林火山」「栄光への5000キロ」「赤穂城断絶」「お吟さま」「玄海つれづれ節」「春来る鬼」「深い河」「ストロベリーロード」などがある。

また、海外映画では、「価値ある男」「グラン・プリ」「レッド・サン」「ミッドウェイ」「大統領の堕ちた日」「1941」「将軍」「最後のサムライ ザ・チャレンジ」「ピクチャーブライド」「シャドウ・オブ・ウルフ」「武士道ブレード」「インチョン!」などがある。

さらに、テレビドラマへの出演も数多い。そのほんの一部として、「五人の野武士」「太陽のあいつ」「荒野の用心棒」「隠し目付参上」「大忠臣蔵」「検事霧島三郎」「江戸の牙」「関ケ原」「新吾十番勝負」「文吾捕物帳」「山河燃ゆ」「夏の出逢い」「天と地と」などがある。

東京都三鷹市にある病院にて死去。死因は、全機能不全であった。77歳。晩年は体調を崩しがちで、アルツハイマー型認知症を発症していたとも言われており、健康状態に悩まされていた。訃報は、アメリカやフランス、イタリアを始め、海外でもトップニュースとして取り上げられ、世界中のファンが悲しみに暮れた。

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