三浦徳子

(みうらよしこ)
作詞家。大手芸能事務所「アップフロントプロモーション」などのグループ会社を擁するアップフロントグループの1つ「アップフロント音楽出版」に所属。文芸評論家・舞踏研究家・編集者である三浦雅士の妹。なお、ひらがなで「みうらよしこ」、あるいは「亜伊林」(あいりん)といった名義での活動歴もある。

杏里の「CAT’S EYE」、松田聖子の「青い珊瑚礁」、郷ひろみの「お嫁サンバ」、八神純子の「みずいろの雨」、吉川晃司の「モニカ」など、数々のヒット曲において作詞を手掛けたことで広く知られている。

明治大学を卒業後、1977年3月に発売された高田みづえのデビューシングル「硝子坂」のB面に収録された「DÔMO DÔMO」にて作詞家デビューを果たす。以後、松田聖子、早見優、工藤静香、荻野目洋子を始め、数々の女性アイドルの楽曲を中心に作詞を担当。その他、田原俊彦、郷ひろみ、少年隊などの男性アイドルや、TUBE、浜田省吾、松崎しげるなどのシンガーソングライターやバンド、グループにも作品を提供した。

作詞を手掛けた主な楽曲に、上述した作品を始め、「夏少女」(浅香唯)、「ムーンライト・ダンシング」(西城秀樹)、「気ままにREFLECTION」(杏里)、「万華鏡」(岩崎宏美)、「坂の途中で」(岡田奈々)、「男のコになりたい」(酒井法子)、「Sweet Planet」(岡田有希子)、「ディセンバー・メモリー」(荻野目洋子)、「Ja-nay」(鹿賀丈史)、「ロマンチックにI love you」(柏原芳恵)、「太陽のバカンス」(榊原郁恵)、「大きな森の小さなお家」(河合奈保子)、「嵐の素顔」(工藤静香)、「雨の海岸通り」(小泉今日子)、「誰でもいいはずないじゃない」(小柳ルミ子)、「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」(沢田研二)、「エーゲ海に抱かれて」(飯田圭織)、「もう泣かないで」(瀬野あづさ)、「PASSION」(仙道敦子)、「セクシー・キャット」(多岐川裕美)、「君に薔薇薔薇・・・という感じ」(田原俊彦)、「センチメンタルに首ったけ」(TUBE)、「TIME」(TM NETWORK)、「ミラクル・ガール」(永井真理子)、「アサイラム」(中森明菜)、「今夜はつれづれ」(野口五郎)、「渚のライオン」(早見優)、「うたかた」(ピンク・レディー)、「クレイジーラブ」(堀ちえみ)、「裸足の季節」(松田聖子)、「想い出がありすぎて」(柳ジョージ)、「そばにいるね」(ribbon)、「花の色」(渡辺典子)、「急がば回れ」(こぶしファクトリー)、「チョコレート魂」(松浦亜弥)、「乙女の祈り」(真野恵里菜)、「今すぐ飛び込む勇気」(モーニング娘。)、「正しい冬の過ごし方」(光GENJI)、「Sexy Summerに雪が降る」(Sexy Zone)、「Smiling Again」(A.B.C-Z)など、枚挙に暇がない。

また、「聖戦士ダンバイン」「六神合体ゴッドマーズ」「北斗の拳」「うる星やつら2」などのアニメソングや、「いないいないばあっ!」「おかあさんといっしょ」「にほんごであそぼ」といったNHK子供向け番組の楽曲などでも、作詞を担当した。

死因は、肺炎であった。75歳。かねてから病気療養中で、晩年は作詞活動も休止していたという。死去の事実は、1週間ほど経過したのちに、所属事務所により公表された。

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