五百籏頭眞

(いおきべまこと)
政治学者・歴史学者。神戸大学名誉教授。防衛大学校名誉教授。専門は、日本政治外交史。防衛大学校長や、東日本大震災復興構想会議議長を務めたことで有名。そのほか、兵庫県公立大学法人理事長、公立大学法人熊本県立大学理事長、公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構理事長、日本政治学会理事長、公益財団法人国際文化会館評議員、宮内庁参与などの要職を歴任。神戸大学教授であった五百籏頭真治郎の息子。文化功労者。なお、「五百旗頭真」「五百旗頭眞」「五百籏頭真」などと漢字表記されることも多い。

兵庫県西宮市出身。京都大学を卒業後、米ハーバード大客員研究員や広島大学助教授を経て、1981年、神戸大学教授に就任。1985年には、「米国の日本占領政策」でサントリー学芸賞を受賞した。特に、占領期における日米関係の研究で知られているが、1995年に阪神大震災を経験し、復興における政策や災害時の対応も研究テーマとなった。2020年6月には、天皇陛下の相談役である宮内庁参与に就任。

著書(共著・編著を含む)に、上述した「米国の日本占領政策」のほか、「政治史」「日米戦争と戦後日本」「秩序変革期の日本の選択」「戦争・占領・講和」「NHKさかのぼり日本史」「大災害の時代」「日本は衰退するのか」「歴史としての現代日本」「20世紀の戦争 – 封じられた平和の祈り」「歴史をつくるもの – 日本の近現代史述講」「日米関係史」「戦後日本外交史」「アジア型リーダーシップと国家形成」「二十世紀世界の誕生」「占領と講和」「開戦と終戦」「シリーズ90年代の証言」「楠田實日記 – 佐藤栄作総理首席秘書官の二〇〇〇日」「二十世紀世界の誕生 – 両大戦間の巨人たち」など、多数。

受賞歴に、上述したサントリー学芸賞を始め、吉野作造賞、吉田茂賞など。

兵庫県神戸市内にある病院にて死去。死因は、急性大動脈解離であった。80歳。執務中に倒れ、病院に緊急搬送されたものの、助からなかったという。

タイトルとURLをコピーしました