河島英五

(かわしまえいご)
シンガーソングライター・歌手・作曲家・ミュージシャン・タレント・俳優。タレントである河島あみる、及び音楽ユニット「アナム&マキ」のメンバーである河島亜奈睦、さらには歌手・実業家である河島翔馬の父。

高校卒業後、フォークグループ「ホモ・サピエンス」として活動し、自主レーベルデビューする。その後、ソロ活動などを経て、1975年に「河島英五とホモ・サピエンス」としてメジャーデビューを果たす。その年に発表したデビューアルバム「人類」に収録された「酒と泪と男と女」は、翌年(1976年)にソロ名義でも発売(シングルカット)され、大ヒットを記録した。

男としての生き様、喜び・怒り・哀しみ・楽しみ(喜怒哀楽)、夢やロマン、父としての心情など、特に男性に深く訴求する歌詞と歌声は、多くのファンの共感を呼んだ他、同業のミュージシャン達からも高く評価されている。

1991年には、シングル曲「時代おくれ」によってNHKの年末恒例大規模イベントである「紅白歌合戦」に初出場を果たした他、死後となる2001年の紅白歌合戦では、友人であった歌手の堀内孝雄が当人の映像をバックにしながら「酒と泪と男と女」を熱唱した。

「河島英五とホモ・サピエンス」としての発表曲には、「てんびんばかり」「何かいいことないかな」「孤独の叫び」などがある。

ソロとしての発表曲には、上述した「酒と泪と男と女」や「時代おくれ」の他、「約束」「どんまいどんまい」「殉愛」「風になれ」「十二月の風に吹かれて」「竜馬のように」「旅のわすれもの」「野風増~お前が20才になったら」「ろまんちすと」「生まれる前から好きやった」「だれかが風の中で」「てんびんばかり~世紀末バージョン」「のんべ」「魔法の絵の具」「元気だしてゆこう」「晩秋」などがある。

ソロとしてのオリジナル・アルバムには、「信望」「仁醒」「ホモ・サピエンス門外不出」「文明(I~III)」「時代おくれ」「発汗」「季節」「ろまんちすと」「ほろ酔いで」「いくつかの場面」などがある。その他、ベスト・アルバムやライブ・アルバムも多数発表している。

他のアーティストへも多くの楽曲を提供しており、「生きてりゃいいさ」(加藤登紀子)、「あまぐも」(ちあきなおみ)、「いくつかの場面」(沢田研二)、「泣きぬれてひとり旅」(小柳ルミ子)、「鰻谷」(八代亜紀)、「生まれる前から好きやった」(やしきたかじん)、「お姉さま」(タンポポ)、「青春旅情」(あのねのね)、「大事な人」(堀内孝雄)、「蛸焼き人生」(川中美幸)、「黄昏」(小林旭)、「ピンクのアオザイの裾を夜風にあそばせ」(堀ちえみ)、「CHOTBUL」(チョー・ヨンピル)などがある。

その他、俳優としても活躍し、「トラブルマン 笑うと殺すゾ!」「まじめで悪いか!」といった映画や、「ちりめんじゃこの詩」「まんが道・青春編」「ときめき時代」「ふたりっ子」「ぴあの」といったテレビドラマなどへも多数出演している。

死因は、肝臓疾患だった。48歳。娘である河島あみるの結婚式参列直後の急逝であった。また、僅か2日前にはライブを行ったばかりだった。

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