米原万里

(よねはらまり)
通訳者・翻訳者(ロシア語)・作家・小説家・随筆家(エッセイスト)。ロシア語の同時通訳で知られている他、執筆活動でも有名。

東京外国語大学・外国語学部ロシア語学科を1975年に卒業後、現在はKADOKAWAの連結子会社となっている株式会社汐文社への入社を経て、東京大学大学院人文科学研究科ロシア語ロシア文学専攻修士課程に進学、1978年に修了。以後、日ソ学院(現・東京ロシア語学院)でのロシア語講師や文化学院大学部・ロシア語教員などを務める傍ら、通訳や翻訳を手掛けるようになる。

著書(共著・対談集などを含む)に、「不実な美女か貞淑な醜女か」「ロシアは今日も荒れ模様」「魔女の1ダース」「ガセネッタ&シモネッタ」「真夜中の太陽」「ヒトのオスは飼わないの?」「オリガ・モリソヴナの反語法」「真昼の星空」「必笑小咄のテクニック」「打ちのめされるようなすごい本」「終生ヒトのオスは飼わず」「心臓に毛が生えている理由」「偉くない「私」が一番自由」「マイナス50℃の世界」「日本の名随筆」「司馬サンの大阪弁」「私たちが生きた20世紀」「17歳のための読書案内」「母のキャラメル」「読書のたのしみ」「座談会昭和文学史」「それでも私は戦争に反対します。」「父と娘の肖像」「あの日、あの味」「希人よ もっと激しく、もっと自由に」「テレビニュースは終わらない」「センセイの書斎」「一字一会」など、多数。

訳書に、「わたしの外国語学習法」(ロンブ・カトー)など。

また、「世界・わが心の旅」「ゆるやかナビゲーション(ゆるナビ)」などのテレビ番組でも活躍した他、TBS系列で土曜日夜に放送されていた「ブロードキャスター」にてコメンテーターを務めていたこともある。

受賞歴に、読売文学賞(随筆・紀行賞)、日本女性放送者懇談会賞(SJ賞)、講談社エッセイ賞、大宅壮一ノンフィクション賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞などがある。

自宅にて死去。死因は、卵巣癌であった。56歳。2年半程前に、卵巣嚢腫との診断を受け、さらに検査を進めたところ卵巣癌であることが発覚。放射線による治療や抗癌剤投与ではなく、手術も拒否した上で民間療法にて治癒を試みるも、左鼠径部リンパ節などへの転移が確認されていた。

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