羽田健太郎

(はねだけんたろう)
作曲家・編曲家・ピアニスト・タレント・司会者。東京音楽大学客員教授。テレビ朝日系列で放送されているクラシック系音楽番組「題名のない音楽会21」の司会進行を務めていたことでも知られている。宝塚歌劇団出身の声楽家である羽田紋子の父。サックス奏者である羽田ありあの祖父。

手掛けた曲は、著名アーティストが歌う楽曲を始め、映画・テレビ・アニメ・ゲーム・CMなど、幅広い分野に及ぶ。

楽曲に関わった映画作品は、「薔薇の標的」「復活の日」「とりたての輝き」「さよならジュピター」「積木くずし」「子象物語・地上に降りた天使」「パッセンジャー・過ぎ去りし日々」「スキ!」「別れぬ理由」など、多数。

また、テレビ番組では、「赤い激流」「奥さま代理します」「三毛猫ホームズ(シリーズ)」「地方紙を買う女」「若草学園物語」「ここまでは他人」「西部警察(シリーズ)」「気分は名探偵」「事件記者チャボ!」「パパ合格ママは失格」「刑事物語’85」「瑠璃色ゼネレーション」「胸キュン探偵団」「ただいま絶好調!」「渡る世間は鬼ばかり」「風子のラーメン」「音楽は恋人」「久米宏のTVスクランブル」などがある。また、上述した通り、「題名のない音楽会21」にて司会を担当していたのを始め、「砂の器」「タモリの音楽は世界だ!」「眺めのいい暮らし」などの番組では、ピアノ演奏を披露したり、司会を務めたりした。

アニメへの楽曲提供も多く、その作品は、「宇宙海賊キャプテンハーロック 」「宇宙戦士バルディオス」「怪奇!フランケンシュタイン」「まんが水戸黄門」「科学救助隊テクノボイジャー」「超時空世紀オーガス」「宇宙戦艦ヤマト・完結編」「はだしのゲン」「おねがい!サミアどん」「機甲戦記ドラグナー」「プロジェクトA子・完結篇」「三毛猫ホームズの幽霊城主」「おにいさまへ・・・」「ドラえもん・のび太の太陽王伝説」など、多数。

アーティストへ提供された楽曲には、「1mmの幸せ」(岩崎宏美)、「僕のたどった道」(西城秀樹)、「勇気をください」(田村ゆかり)、「幸福になろーね」(水谷麻里)、「まごころ」(神田正輝)、「ひだまり」(柏原芳恵)、「17歳のため息」(杉田かおる)、「思い出ブルー・ドリーム」(戸田恵子)、「あ・し・た何色」(つちやかおり)、「サライ」(谷村新司・加山雄三、編曲を担当)などがある。

著書に、「ハネケンの音楽は愉快だ」「新・ハネケンの音楽は愉快だ」「羽田健太郎のピアノ初めて物語」など。

主な受賞歴は、日本音楽コンクール(ピアノ部門)第3位入賞(桐朋学園大学在学時)、桐朋音楽賞(東邦学園大学卒業時)、日本アニメ大賞(音楽賞)、日本アカデミー賞(優秀音楽賞)、日本レコード大賞(特別功労賞)など、多数。

東京都新宿区にある病院にて死去。死因は、肝細胞癌であった。58歳。晩年は、慢性的な飲酒や多忙などが原因となって体調を崩し、入院や療養を強いられることがあった。2ヵ月程前に体調が悪化し再び入院、休養に専念していたが、帰らぬ人となってしまった。

タイトルとURLをコピーしました