福田繁雄

(ふくだしげお)
グラフィックデザイナー。全国で3,000名以上の会員を抱える日本唯一のグラフィック・デザイナー職能団体「公益社団法人日本グラフィックデザイン協会」(通称ジャグダ:JAGDA、Japan Graphic Design Association)の3代目会長。その作風は、オランダ人の世界的な画家・版画家であるマウリッツ・エッシャーに例えられ、「日本の(マウリッツ)エッシャー」との呼称で称えられた。日本宣伝美術会会員。同じく画家である福田美蘭の父。紫綬褒章受章者。

東京芸術大学の学生時代に、日本童画会展・アンデルセン生誕150年記念賞を獲得するなど、若くして頭角を現す。以後、ポスター・トロフィー・立体アート作品などで数々の名作を残す傍ら、東京芸術大学・講師・助教授・客員教授、四川大学・客員教授、中国清華大学・顧問、金沢美術工芸大学・客員教授、東京芸術大学・美術館評議委員、東京国立近代美術館・運営委員などの要職を歴任。

主な作品に、「VICTORY」「LOOK1」「HIROSHIMA NAGASAKI-50」「I’m here」などのポスターや、「アンダーグランドピアノ」「ランチはヘルメットをかぶって・・・」「鏡の中のアルチンボルド」「椅子になって休もう」「天まで届け」「ローマ字の宇宙」「漫・画」「潮風公園島の日曜日の午後」などの立体作品・環境作品、「ジャパン・オープン・テニス選手権」や「日本建築学会」、「日本ガラスアート大賞」といったイベントにおけるトロフィーなどがある。

著書(編著を含む)に、「手づくりの玩具」「福田繁雄の立体造形」「福田繁雄標本箱」「アイデアのエレメント」「福田繁雄のポスター」「視覚トリック」「イラストリック412」「福田繁雄のからくりデザイン」「デザイン快想録」「ぼくとぼく」「トリックアート・トリップ」「SHIGEO FUKUDA – MASTER WORKS」「現代世界のグラフィックデザイン」「世界のグラフィックデザイン」「わたしの地球」などがある。

受賞歴に、上述した東京芸術大学在学中の日本童画会展・アンデルセン生誕150年記念賞のほか、毎日デザイン賞、ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ金賞、ユネスコ国際ポスター展グランプリ、芸術選奨新人賞、文芸春秋漫画賞、日本広告賞(山名賞)、トルナバ国際ポスタートリエンナーレ市長賞、通産大臣デザイン功労賞、岩手日報文化賞、勝美勝賞、東京ADC名誉殿堂賞など、多数。

東京都三鷹市にある病院にて死去。死因は、クモ膜下出血であった。76歳。

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