山田辰夫

(やまだたつお)
俳優。富山県の射水郡に存在した大島町(現・射水市)出身。

日本大学を中退後、大学仲間同士で劇団を立ち上げ、1970年代後半ごろより舞台にて役者活動をスタート。映画デビューは、石井聰亙が監督を務めた1980年のインディペンデント映画(自主制作映画)「狂い咲きサンダーロード」であった。この作品ではいきなり主役を務め、いくつかの新人賞を獲得している。以後、100本以上に及ぶ多くの映画、テレビドラマ、Vシネマ、舞台などで活躍した。

出演した主なテレビドラマは、「野々村病院物語」「さよなら三角またきて四角」「港駅」「ザ・ハングマンV」「みゆき」「あぶない刑事」「パパ!かっこつかないゼ」「あしたがあるから」「翔ぶが如く」「RUN」「はるちゃん」「静かなるドン」「ボディーガード」「英二ふたたび」「弁護士・朝日岳之助」「スカイハイ2」「女タクシードライバーの事件日誌」「法の庭」「偽りの花園」「名奉行!大岡越前」「警視庁黒豆コンビ」「温泉(秘)大作戦」「必殺仕事人2009」など、多数。

出演した映画には、上述した「狂い咲きサンダーロード」を始め、「オン・ザ・ロード」「ヨコハマBJブルース」「鉄騎兵、跳んだ」「ユー・ガッタ・チャンス」「シャコタン☆ブギ」「ボクの女に手を出すな」「植村直己物語」「愛の陽炎」「リボルバー」「ちぎれた愛の殺人」「ホワイトアウト」「クロエ」「オー・ド・ヴィ」「マブイの旅」「KT」「Summer Nude」「火火」「理由」「日本抗争列島・牙の如く」「日本沈没」「バッテリー」「転校生」「おくりびと」「その日のまえに」「沈まぬ太陽」などがある。

その他、「ネオチンピラ」「本気!」「闇金の帝王・銀と金(シリーズ)」「難波金融伝ミナミの帝王」「実録・青森抗争」「偽装殺人」「横浜暗黒街(シリーズ)」「実録・大日本菊水会」などのVシネマ作品や、「ダウンタウンDX」などのバラエティ番組、「あの川に遠い窓」などの舞台、「キリンラガービール」「東武特急スペーシア」「トヨタ・カローラ」といったテレビCMなどでも活躍した。

受賞歴に、日本アカデミー賞(新人賞)を始め、ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、報知映画賞(新人賞)などがある。

東京都西多摩郡にある病院にて死去。死因は、胃癌であった。53歳。2005年に胃癌による胃の全摘出手術を行ったものの、その後腎臓に転移するなど、闘病生活が続いていた。

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