植村直己

(うえむらなおみ)
登山家・冒険家。1970年、世界最高峰の山であるエベレスト(チョモランマ)に、日本人として初めて登頂した人物として知られている。また、人類として初めて五大陸最高峰を制した登頂者として、世界的にも有名。国民栄誉賞受賞者。

上述のエベレスト登頂のほか、主な登山・冒険歴には、ゴジュンバ・カン登頂(1965年)、モンブラン単独登頂(1966年)、キリマンジャロ単独登頂 (1966年)、アコンカグア単独登頂(1968年)、マッキンリー単独登頂(1970年)、日本列島3,000km徒歩横断(1971年)、北極圏12,000km犬ぞり単独行(1974年)、犬ぞり単独行で北極点到達(1978年、世界初)など、枚挙に暇がない。

著書(共著を含む)に、「青春を山に賭けて」「極北に駆ける」「北極圏一万二千キロ」「冒険と人生」「北極点グリーンランド単独行」「植村直己の冒険学校」「男にとって冒険とは何か」「冒険」「植村直己・妻への手紙」「温泉天国」などがある。

また、「植村直己 北極点を越えて4,000キロ」「全記録!植村直己、北極点に立つ」「男のロマン果てしなく:植村直己 極限との闘い」「アラスカ・マッキンリーに消えた冒険家・植村直己」など、テレビを始めとするメディアに取り上げられた回数は数えきれないほど。さらに、1986年には、佐藤純彌監督・岩間芳樹脚本・西田敏行主演により、「植村直己物語」としてその半生が映画化されている。

もはや直接の死因は明らかにする術がないが、下山中に消息不明となったため、最後に無線通信が行われた日が命日となっている。43歳。世界初となるマッキンリー(現在のデナリ)の冬期単独登頂に成功したあと、下山中に連絡が取れなくなった。その後の捜索により、クレバスへの転落を防止するために使用していた竹竿や、カメラ、日記などの所持品は確認されたものの、当人の姿は発見できなかった。

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