ヴィクトル・ベレンコ

軍人(旧ソビエト連邦)。ソビエト連邦・国土防空軍に所属していた。北海道に戦闘機で強行着陸の上、アメリカに亡命した元パイロットとして知られている。なお、「ビクトル・ベレンコ」と表記されることも多い。

1976年、ソビエト連邦のミグ設計局によって国土防空軍向けに開発された最新鋭の航空機「MiG-25」に搭乗し、日本の北海道にある函館空港に強行着陸。目的は、アメリカ合衆国への政治亡命だった。

その後、アメリカに移送され、市民権を取得して亡命を果たすも、アメリカ合衆国の連邦中央政府やFBI、ペンタゴンなどによって、交通事故死したとされていた。しかしながら、1988~1991年にかけてソビエト連邦が内部分裂の末、崩壊したあと、実は生きていることが判明した。

アメリカ合衆国への亡命後、現地女性と結婚の上、2人の子供をもうけたものの、離婚。2010年代にはアイダホ州で働いていたという。

アメリカ合衆国中西部のイリノイ州にある高齢者施設にて死去。死因は、病気のためとされている。76歳。病名などの詳しい情報は不明。死去の事実は、2ヵ月近くが経過してからアメリカの高級日刊新聞紙「ニューヨーク・タイムズ」などの記事によって明らかとなった。

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