宇江佐真理

(うえざまり)
時代小説家。代表作「髪結い伊三次捕物余話」シリーズなどで知られている。

1949年、北海道函館市生まれ。地元の函館大谷女子短期大学(現在の函館大谷短期大学)を卒業後、企業勤務や結婚、主婦生活などを経て、1995年に「幻の声」にて、株式会社文藝春秋が主催の公募新人賞であるオール讀物新人賞を受賞。これにより一気に注目を集め、以後、テレビドラマ化される作品も生み出すなど、人気小説家としての地位を築いた。

主な著作に、上述した「髪結い伊三次捕物余話」シリーズのほか、「泣きの銀次」シリーズ、「古手屋喜十為事覚え」シリーズなど。シリーズもの以外では、「室の梅 – おろく医者覚え帖」「斬られ権佐」「雷桜」「あやめ横丁の人々」「深尾くれない」「神田堀八つ下がり」「ひょうたん」「卵のふわふわ」「恋いちもんめ」「おはぐろとんぼ」「酒田さ行ぐさげ」「日本橋本石町やさぐれ長屋」「うめ婆行状記」「夜鳴きめし屋」など、多数。なお、「髪結い伊三次捕物余話」シリーズは中村橋之助主演でテレビドラマ化されたほか、「雷桜」は蒼井優と岡田将生の主演で映画化されている。

主な受賞歴に、上述したオール讀物新人賞を始め、吉川英治文学新人賞、中山義秀文学賞などがある。そのほか、直木三十五賞、時代小説大賞、本屋が選ぶ時代小説大賞など、候補に挙がった賞は多数。

宇江佐真理 死因

北海道函館市内にある病院にて死去。死因は、乳癌であった。66歳。かねてより同病に罹っていることを告白しており、闘病記である「私の乳癌リポート」を文藝春秋にて発表するなどしていた。

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