大佑

(だいすけ)
歌手・ヴォーカリスト・ミュージシャン・ドラマー。

バンド「Fatima」などでドラマーを務めたあと歌手に転向、1999年にヴィジュアル系ロックバンド「蜉蝣」(かげろう)を結成する。幼少時代から心臓疾患を抱えており、それに由来して、「蜉蝣」におけるバンドとしてのテーマは「儚さ」であった。その後、ヨーロッパに進出し、特にフランスでは絶大な人気を誇るなど、日本のヴィジュアル系ロックバンドの海外進出におけるパイオニアとも言えるほどの活躍を見せた。主な発表シングルに、「biological slicer」「自家製フルコース」「色メガネとスキャンダル」「火炙りの数え唄」「水浸しの数え唄」「白い鴉」「絶望にサヨナラ」「黒髪のアイツ」「となり町の彼女」などがある。

2007年に「蜉蝣」を解散、同じくヴィジュアル系ロックバンドである「the studs」(スタッズ)を結成。インディーズレーベルの所属ながら、海外でも活動した。バンドコンセプトは、「世の中における苛立ちを4つのstudに込めて昇華する」であった。主な発表シングルに、「虹の色」「クリーピークローリー」「帳」「スパイダーネスト」などがある。

2009年に「the studs」活動停止。2010年より、ソロプロジェクトとして「大佑と黒の隠者達」を開始した。コンセプトは、「復讐」であった。主な発表シングルに「翻弄」「嫌(遺作)」、発表アルバムに「漆黒の光(遺作)」がある。

東京都にある自宅にて死去。死因は、アルコールと精神安定剤の大量摂取による自殺と見られているが、心臓疾患を抱えているが故の事故死であるとの見方もある。31歳。自宅を訪ねた友人が、既に亡くなっているところを発見したという。死去の直前に受けた雑誌のインタビューでは、心の支えを失ったとの旨を吐露していた。また、シングル曲「嫌」は、亡くなった6日後に発売予定だったほか、アルバムリリース(死去した翌年に発売された「漆黒の光」)やライブツアーの予定も組まれていた。

タイトルとURLをコピーしました