下田治美

(しもだはるみ)
作家・随筆家(エッセイスト)。東京都出身。

1度結婚歴があるが、ほどなくして離婚。その後に長男を出産した。それらの経験を軸に、子育てや離婚に関するエッセイを中心に発表。デビュー作は「離婚聖書」(1984年)。以後、小説も手掛けるようになった。

著作では、虐待を受けて育った少女が母と向き合いながら成長していく姿を描いた1992年の長編小説「愛を乞うひと」が代表的。当作品は、1998年に平山秀幸監督、原田美枝子主演、野波麻帆・小日向文世・中井貴一らの出演によって映画化、2000年に曽根富美子によって漫画化(タイトルは「愛をこうひと」)、2017年に後藤法子脚本、篠原涼子主演、広瀬アリス・杉本哲太・ムロツヨシらの出演によってテレビドラマ化された。

そのほかの著作には、上述した「離婚聖書」を始め、「さ・よ・う・な・ら あなたの離婚は損か得か!?」「マドンナの呪い」「2DKの呪い」「単親家庭の呪い」「夫のレンアイ」「同級生」「わたし母親失格です」「母親ってやつは・・・」「ショーネン記」「息子に三下り半」「やっと名医をつかまえた」「精神科医はいらない」などがある。

また、2003年の「ヨドバシカメラ違法派遣暴行事件」でも注目を集めた。当事件は、二重派遣されていた長男が、自宅に押し掛けてきた上司によって当人(母親)の目の前で殴られるという前代未聞のもの。長男は全治2ヶ月の重症を負ったほか、当人はショックで執筆不能になるほど重度の精神的被害を被った。のちに裁判の末、勝訴。

死因などの詳細は明らかになっていない。64歳。

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