プログラマ・電気工学者(アメリカ)。電子メールの発明者として有名。フルネームは「レイモンド・サミュエル・トムリンソン」(Raymond Samuel Tomlinson)である。
1941年、アメリカ合衆国ニューヨーク州のアムステルダムに生まれ、レンセラー工科大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)にて電気工学を学ぶ。1967年、Bolt Beranek and Newman(現在のBBNテクノロジーズ)に入社し、TENEXオペレーティングシステムを始め、ネットワークを介した数々のシステムやプログラムを開発。1971年に、ARPANETに接続された2台のコンピュータ間で電子メールを送受信することに成功し、これが現在まで使用され続けている電子メールの基礎となっている。
主な受賞歴に、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers、米国電気電子学会)がインターネット技術促進への貢献に対して授与するIEEEインターネット賞(2004年)のほか、ウェビー賞(2001年)、アストゥリアス皇太子賞(2009年)、エドゥアルト・ライン財団文化賞(2011年)などがある。
死因などの詳しい情報は不明。74歳。