篠沢秀夫

(しのざわひでお)
フランス文学者。学習院大学名誉教授。TBSテレビ系列で毎週土曜日に放送されていた人気クイズ番組「クイズダービー」に、長年に渡って出演していたことで特に有名。同番組では、本人の珍回答や司会の大橋巨泉とのやり取りがお茶の間の人気を誘い、「教授」と呼ばれ親しまれた。瑞宝中綬章受章者。

東京府東京市京橋区(現在の東京都中央区銀座付近)に生まれ、都立日比谷高等学校・学習院大学・東京大学大学院を経て、フランスの公立大学であるパリ大学に留学。帰国後、学習院大学非常勤講師、明治大学専任講師、明治大学教授、学習院大学教授などを経て、2004年に学習院大学の名誉教授に就任。

著書(共著を含む)に、「フランス成句の宝庫」「フランス語の常識」「ランボーによるエチュード」などがある。また、翻訳を手掛けた書籍は、「神のあわれみ」(ジャン・コー)、「モリソンにバラを」(クリスチアヌ・ロシュフォール)、「女中たち」(ジャン・ジュネ)、「ことばの小形而上学」(ブリス・パラン)、「ロラン・バルト」(G・ド・マラク、およびM・エバーバック)、「問題親をもつ子どもの本」(フランソワーズ・ドルトー、およびジャンヌ・ヴァンデンブルック)、「ランボーによるエチュード」(ソランジュ・ナイトー)、「精霊の息吹く丘」(モーリス・バレス)、「謎のトマ」(ブランショ)、「ベケット – 神の名誉」(ジャン・アヌイ)など、多数。

出演したテレビ番組は、全国にその名を知らしめた上述の「クイズダービー」を始め、「午後は○○おもいッきりテレビ」「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」「ルックルックこんにちは」「クイズまるごと大集合」「笑っていいとも!」「世界とんでもヒストリー」「天皇の料理番」「クイズ$ミリオネア」「THE・サンデー」「パネルクイズ・アタック25」「FNNスーパーニュース」など、多数。

そのほか、ニッカウヰスキー株式会社、味の素株式会社、カネボウフーズ(現・クラシエフーズ株式会社)、宝酒造株式会社、松下電工(現・パナソニック電工株式会社)、ネッスル日本(現・ネスレ日本株式会社)など数々の著名企業におけるテレビCMでも活躍した。

東京都文京区にある病院にて死去。死因は、肺炎であった。84歳。2008年ごろから長きに渡り、筋萎縮性側索硬化症 (ALS)の影響による肺炎や腎機能障害により入退院を繰り返しながら、闘病生活を送っていた。

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