渡辺京二

(わたなべきょうじ)
思想史家・歴史家・評論家。熊本県近代文化功労者(2021年)。

代表的な著作に、幕末・明治期にかけて日本を訪れたヨーロッパ人たちの手紙や論文、エッセイなどから日本の姿を鑑みた「逝きし世の面影」などがある。そのほか、「細部にやどる夢 私と西洋文学」「ドストエフスキイの政治思想」「あなたにとって文学とは何か」など、著書多数。

執筆活動の傍ら、熊本大学大学院・客員教授、河合文化教育研究所・主任研究員などの要職も務めた。

上述したもの以外の著書(共著を含む)に、北方領土における交渉の歴史を紐解いた「黒船前夜」を始め、「追想 – バテレンの世紀」「熊本県人」「神風連とその時代」「日本コミューン主義の系譜」「地方という鏡」「ことばの射程」「なぜいま人類史か」「渡辺京二評論集成(シリーズ)」「日本近世の起源」「アーリイモダンの夢」「江戸という幻景」「民衆という幻像」「維新の夢」「もうひとつのこの世」「幻影の明治」「さらば、政治よ」「近代の呪い」「父母の記」「私のロシア文学」「原発とジャングル」「幻のえにし」「ファンタジーの周辺」「小さきものの近代」「預言の哀しみ」「夢と一生」「近代をどう超えるか」「気になる人」「日本の国土」「女子学生、渡辺京二に会いに行く」などがある。

受賞歴に、大佛次郎賞、和辻哲郎文化賞、毎日出版文化賞、読売文学賞など。

死因は、老衰であった。92歳。

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