目黒考二

(めぐろこうじ)
エッセイスト(随筆家)・文芸評論家・雑誌編集者。「藤代三郎(ふじしろさぶろう)」「北上次郎(きたがみじろう)」「群一郎(むれいちろう)」といったペンネームでの活動歴も多い(ジャンルによって使い分けていた)。1947年設立の「探偵作家クラブ」を前身とする推理作家団体、一般社団法人「日本推理作家協会」会員。出版社である「本の雑誌社」の社長を務め、月刊「本の雑誌」を創刊するなどの活動を行ったことで知られている。そのほか、「椎名誠・旅する文学館」の初代名誉館長なども務めた。

著書に、「活字三昧」「活字浪漫」「本の雑誌風雲録」「一人が三人」「笹塚日記」「活字学級」「昭和残影・父のこと」「目黒考二の何もない日々」(以上、「目黒考二」のペンネームによる)、「戒厳令下のチンチロリン」「外れ馬券に風が吹く」「外れ馬券に月が泣く」「馬券党宣言」「外れ馬券に春よ来い」「外れ馬券に祝福を」「外れ馬券は人生である」「外れ馬券は終わらない」「外れ馬券を撃ち破れ」「外れ馬券にさよならを」「ターフの周辺」「鉄火場の競馬作法」(以上、「藤代三郎」のペンネームによる)、「新・中年授業」「余計者の系譜」「冒険小説の時代」「面白本ベスト100」「新刊めったくたガイド大全」「エンターテインメント作家ファイル108」「うろたえる父、溺愛する母」「ベストミステリー大全」「別れのあとさき」「書評稼業四十年」「阿佐田哲也はこう読め!」「息子たちよ」(以上、「北上次郎」のペンネームによる)など、多数。

また、共作や編集、座談会への参加などで関わった書籍には、「いろはかるたの真実」「発作的座談会」「これもおとこのじんせいだ!」「新・これもおとこのじんせいだ!」「沢野字の謎」「帰ってきちゃった発作的座談会」「読むのが怖い!(シリーズ)」「馬券特効薬」「本人に訊く(シリーズ)」「書評七福神が選ぶ、絶対読み逃せない翻訳ミステリ」「馬券データ竜宮城」青春小説傑作選」「海を渡った日本人」「北上次郎選・昭和エンターテインメント叢書(シリーズ)」「セブンティーン・ガールズ」「日本ハードボイルド全集」「不屈・山岳小説傑作選」などがある。

主な受賞歴に、日本冒険小説協会大賞(最優秀評論大賞)、日本推理作家協会賞などがある。また、城山三郎賞、日本ノンフィクション賞など、ノミネートも多数。

死因は、肺癌であった。76歳。

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