山本二三

(やまもとにぞう)
アニメーション映画監督・美術監督。東京アニメーションカレッジ専門学校講師・京都造形芸術大学客員教授・絵映舎代表などを歴任。

国際的なアニメーション監督である宮崎駿が監督を務めた「もののけ姫」「未来少年コナン」「天空の城ラピュタ」や、細田守が監督を務めた「時をかける少女」などのヒット作品において美術監督を務めたことで知られている。特に、劇中に出てくる立体的な表現の雲は「二三雲」と称され、高い評価を受けた。また、小田ひで次による漫画作品「ミヨリの森」が2007年にアニメ化された際には、監督も務めた。

その他、背景・絵画なども含めて手掛けたアニメーション映画は、「ルパン三世 カリオストロの城」「NEMO/ニモ」「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」「アンネの日記」「耳をすませば」「かちかちやま」「パーフェクトブルー」「あらしのよるに」「千と千尋の神隠し」「天気の子」「パルムの樹」「くまのがっこう」「CLOVER」など多数。

また、テレビアニメでは、「シートン動物記」「赤毛のアン」「ファンタジックチルドレン」「名探偵ホームズ」「川の光」「ばらかもん」「ルパン三世」などがある。

2011年に全国約40ヶ所で開催された神戸新聞社企画の「山本二三展」では、手掛けたスケッチや原画などが飾られ、多くの観客を動員した。

著書に、「フィルムからの言葉」「山本二三背景画集」など。

自宅にて死去。死因は、胃癌であった。70歳。

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