柳町隆造

(やなぎまちりゅうぞう)
生殖生物学者・理学博士。ハワイ大学名誉教授。現代社会で非常に重要性が高まっている生殖補助医療技術(ART:Assisted Reproductive Technology)の発展において、技術開発及び基礎研究の両面から大きく貢献した第一人者。

精子を卵子に直接注入し、受精を成立させる顕微授精技術(卵細胞質内精子注入法、ICSI:Intracytoplasmic Sperm Injection)などを確立したことで有名。また、体細胞クローンの研究にも意欲的に取り組み、クローンマウスの作製に世界で初めて成功したことでも知られている。なお、このクローンマウスは、既に開発されていたクローン羊とは異なり、数世代に渡って子孫を作れるなどの特徴を持ち、クローン動物研究の発展により大きな貢献を果たした。

受賞歴に、日本学術振興会・国際生物学賞委員会が授与する国際生物学賞や、優れた業績を成し遂げた科学者に授与される京都賞(先端技術部門)、日本動物学会賞を始め、海外における「Research Award, Society for Study of Reproduction」「Pioneer in Reproduction Research Leadership Award」など、多数。

死因詳細不明。95歳。

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