春風亭小柳枝(9代目)

(しゅんぷうていこりゅうし)
落語家。公益社団法人落語芸術協会所属。落語家らがメンバーとなっているハワイアンバンド「アロハマンダラーズ」にて、ウクレレやヴォーカルを務めていたことでも知られている。

東京都新宿区に生まれ、東京都昭島市にある東京都立昭和高等学校を卒業後、サラリーマン生活を経て、1965年、春風亭柳好(4代目)に入門。その後、春風亭柳昇門下へと移り、1978年に真打ちに昇進。春風亭小柳枝(9代目)を襲名した。

「二番煎じ」「柳田格之進」「抜け雀」「妾馬」「文七元結」「井戸の茶碗」といった古典を得意とし、端正な高座が魅力とされ、人気を博した。落語芸術協会では理事や相談役も務め、長きに渡って落語界や同協会の発展のために尽力した。

2013年には、フジテレビ系列で放送され、財前直見と沢村一樹の主演で人気を博したテレビドラマ「家族の裏事情」に、登場人物の1人が憧れを抱く落語家「秋月亭唐楽」役で出演を果たしている。

受賞歴に、文化庁芸術祭賞、NHK新人落語コンクール優秀賞、文化芸術祭大衆芸能部門大賞など、多数。

埼玉県内にある病院にて死去。死因は、老衰であった。88歳。死去の事実は、9日ほどが経過してから落語芸術協会により発表された。朝食を摂ったあと、穏やかに息を引き取ったという。2016年には脳梗塞で倒れたことがあったものの、その後リハビリに努め、約1年後に復活を果たしていた。

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