山根明

(やまねあきら)
ボクシング指導者。元日本ボクシング連盟会長。

1939年、大阪府堺市に在日朝鮮人(本名:文甲明、ムン・ガムミョン)として生まれ、母親の故郷である韓国の釜山市への移住などを経て、日本に戻る。1980年に日本国籍を取得した。

日本ボクシング連盟理事、世界アマチュアボクシング連盟常務理事などを歴任後、2000年にはシドニーオリンピックのボクシング日本代表監督に就任。その後、日本ボクシング連盟副会長を経て、会長に就任した。国際大会への選手派遣を積極的に展開し、2012年のロンドンオリンピックでは男子ミドル級で村田諒太が金メダルを獲得、さらにバンタム級では清水聡が銅メダルを獲得。日本勢として初めて1つの大会で複数のメダルを獲得するという快挙を達成した。一方で、強引な組織運営には反発も多かった。

2012年には日本ボクシング連盟の終身会長に就任したものの、アスリート助成金の不正流用や、公式試合での組織的な不正審判、さらには暴行疑惑など複数の疑いをかけられ、2018年に辞任している。なお、本人は疑惑について認めることはなかった。以後、テレビのバラエティ番組を中心にメディアに登場することが増え、ボクシングを知らない層にもその顔を知られたことで、全国的に有名となる。2019年には、タレント・お笑い芸人の大御所である北野武(ビートたけし)が審査委員長となっていたエンターテインメント賞(現・東京スポーツ映画大賞)の話題賞を受賞している。さらに2020年には、歌手の宇野山和夫が歌った楽曲「男山根が風を切る」にて作詞を手掛けた。

著書に、「男・山根 – 無冠の帝王 半生記」など。

大阪府大阪市にある病院にて死去。死因は、肺癌であった。84歳。以前より、癌のために入院生活を送っていたという。

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