(こばやしまさき)
ミュージシャン・ベーシスト。内山田洋が率いていた人気歌謡グループ「内山田洋とクール・ファイブ」のメンバー(ベース担当)として有名。
長崎県佐世保市に生まれ、1967年、地元にて結成された「内山田洋とクール・ファイブ」のメンバーとして活動を開始。一方で、現在も多くの人気を集める歌手の1人で、俳優やタレントとしても活躍する前川清をリードヴォーカルとしてスカウトしたのも彼だった。1969年には、デビュー曲「長崎は今日も雨だった」が大ヒット。2006年に内山田洋が亡くなって以後は、「前川清&クール・ファイブ」として活動を継続していた。
クール・ファイブとしての発表曲には、上述のデビュー曲「長崎は今日も雨だった」のほか、「逢わずに愛して」「噂の女」「愛の旅路を」「わかれ雨」「愛のいたずら」「すべてを愛して」「女の意地」「悲恋」「港の別れ唄」「そして、神戸」「恋唄」「男泣き」「イエスタデイ・ワンス・モア」「海鳴り」「雨のしのび逢い」「北ホテル」「うわさ」「中の島ブルース」「東京砂漠」「気まぐれ雨」「西海ブルース」「さようならの彼方へ」「Last Song」「ひとりしずか」「あきらめワルツ」「魅惑・シェイプアップ」「おんなの愛はブルース」「追憶」「酒場の花」「ワンモアチャンス」「風空港」「Lonely Boy」「都会の隅で」「東京白夜」「ふたたび長崎」などがある。
アルバムでは、「内山田洋とクール・ファイブ」「夜のバラード」「夜のバラード」「赤と黒のブルース」「ヨーロッパ・ラブ・サウンズ」「海鳴り」「雨のしのび逢い」「裏町人生」「君といつまでも」「別れの一本杉」「12色の水彩画」「魅惑・シェイプアップ 」「俺たちの歳月」「愛・トリステ」「ビッグ・ショー(ライブ・アルバム)」「デビュー15周年記念・15年の歩み(ベスト・アルバム)」など。
また、石橋貴明と木梨憲武のコンビ「とんねるず」の5枚目のヒットシングル「雨の西麻布」にて、バックコーラスを担当していたことでも知られている。
NHK(日本放送協会)による年末恒例の歌番組「紅白歌合戦」には、クール・ファイブとして11度の出場歴を誇る。
東京都内にある病院にて死去。死因は、老衰であった。81歳。訃報に際して、前川清を始めとするクール・ファイブのメンバーがそれぞれ哀悼のコメントを発表した。2023年10月に故郷である長崎県佐世保市にて開催された前川清の55周年記念コンサートが、前川清との最後の共演となった。