坂本幸雄

(さかもとゆきお)
実業家・企業家・経営者。世界で「日の丸半導体メーカー」と称されたエルピーダメモリ(現在のマイクロンメモリジャパン株式会社)の元社長として特に知られている。そのほか、台湾企業UMCの日本法人UMC Japanの社長などを歴任した。

群馬県前橋市に生まれ、1970年に日本体育大学を卒業後、アメリカの外資系半導体メーカーであるテキサス・インツルメンツの日本法人に入社。着々とキャリアを積み、取締役などを経て1993年副社長に就任した。その後、株式会社神戸製鋼所の半導体本部長や日本ファウンドリー(現在のUMC Japan)の社長などを経て、2002年にエルピーダメモリの社長に就任。三菱電機・日立製作所・日本電気(NEC)のDRAM(Dynamic Random Access Memory)事業を統合するなど、同社の経営再建に尽力した。しかしながら2008年のリーマン・ショックによる世界金融危機の煽りを受け、円高や市況の悪化に苦しんだ末、2012年に会社更生法を適用申請。2013年に社長を退任。以後、中国半導体大手である紫光集団の高級副総裁などを歴任した。

著書に、「正論で経営せよ」「不本意な敗戦 – エルピーダの戦い」などがある。

死因は、心筋梗塞であった。76歳。死去の事実は、亡くなってから2週間が経過したのちに明らかとなった。

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