吉田ルイ子

(よしだるいこ)
写真家・ジャーナリスト。代表的な著書である「ハーレムの熱い日々」などで知られている。

1934年、北海道室蘭市生まれ。慶應義塾大学を卒業後、小学校時代から志していたというジャーナリストへの道を目指して朝日放送テレビ株式会社に入社。1961年には、アメリカの教育者や学者などを対象とした国際交換プログラムである「フルブライト・プログラム」の一環で交換留学生としてアメリカへ渡り、コロンビア大学やオハイオ州立大学でフォトジャーナリズムを学ぶ。その後、ニューヨークのハーレムにおける黒人貧困者とのコミュニケーションを収めた写真が高く評価され、公共広告賞を受賞(1968年)。さらに帰国後の1972年、その一連の体験を文章で綴った「ハーレムの熱い日々」を刊行し、注目を集めた。

そのほか、1982年には、青木邦夫らが脚本を手掛け、永島敏行が主演を務めたサンリオ映画「ロングラン」にてメガホンを握るなど、映画監督としても活躍した。

著書に、上述の「ハーレムの熱い日々」を始め、「ハーレム – 黒い天使たち」「自分を探して旅に生きてます」「世界おんな風土記」「ぼくの肌は黒い」「吉田ルイ子のアメリカ」「サンディーノのこどもたち」「南ア・アパルトヘイト共和国」「子供は見ている」「南アフリカの新しい風」「アパルトヘイトの子どもたち」「華齢な女たち」「わたしはネコロジスト」などがある。

主な受賞歴に、上述した公共広告賞のほか、国際写真フェスティバル東川賞(特別作家賞)、日本ジャーナリスト会議(JCJ)特別賞などがある。

東京都内にある介護施設にて死去。死因は、胆管癌であった。89歳。死去の事実は、友人・知人などによって葬儀が執り行われた後、亡くなってから1週間ほどが経過してから明らかとなった。

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