ウィリアム・アンダース

元宇宙飛行士・元空軍少将・原子力技師・電気技師・実業家。1968年、宇宙船アポロ8号の飛行士としてジム・ラヴェル、フランク・ボーマンとともに地球低軌道を離れて月に向かい、史上初めて有人月周回飛行を行ったことで有名。その際に撮影した地球の写真、通称「地球の出」でも世界的に知られている。

1933年、香港(当時はイギリス領)に生まれ、兵学校へ行くための予備校である「ボイデン・スクール」を経て、海軍兵学校に入学。卒業後、空軍に入隊し、1964年にアメリカ航空宇宙局(NASA)の飛行士に選出された。上述の通り、1968年にはアポロ8号の乗組員として人類初のミッションを成功させたほか、駐ノルウェー大使や原子力規制委員会(NRC)初代委員長、国家航空宇宙会議事務局長などの要職も務めた。

1977年、26年におよぶ政府機関での生活に終止符を打ち、GE(ゼネラル・エレクトリック)社に入社。以後、テキストロン社などの民間企業にてCEO(最高経営責任者)や会長などのマネジメント職を歴任した。

主な栄誉や受賞歴には、空軍コメンデーションメダル、空軍ディスティングシュドサービスメダル、AIAAヘイリー宇宙飛行士賞、ハバード・メダル、トーマス・D・ホワイト大将トロフィー、アカデミー・オブ・アチーブメント/ゴールデンプレート賞、アメリカ防衛軍備協会/産業リーダーシップ賞、アメリカ宇宙飛行学会/フライト・アチーブメント賞など、多数。また、国際航空宇宙の殿堂(1990年)、アメリカ宇宙飛行士殿堂(1997年)、全米航空殿堂(2004年)など、殿堂入りも多数。

アメリカ合衆国西部ワシントン州にて死去。死因は、自身が操縦する航空機にて、墜落(海へ不時着)したためであった。90歳。

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