山本有三

(やまもとゆうぞう)
作家・小説家・劇作家・政治家。演劇や音楽、文芸、美術など、芸術分野において類まれなる功績を残した人物を顕彰するために設置された国立アカデミーの1つである「日本芸術院」会員。文化勲章受章者。文化功労者。第二次世界大戦後は、貴族院勅選議員から参議院議員となり、政治家としても活躍した。なお、政治家として活動していた際の名義は、本名である「山本勇造」(読み同じ)である。

栃木県下都賀郡(現在の栃木県栃木市)生まれ。高等小学校を卒業後、家業を手伝う傍らで短歌結社「竹柏会」に入会し、和歌や文学に親しむようになる。その後、東京帝国大学(現在の東京大学)に入り、文芸雑誌である「新思潮」の創刊に関わる。修了後、1920年に戯曲「生命の冠」にて文壇デビューを果たし、以後、数々の名作を生み出した。

主な作品に、上述したデビュー作「生命の冠」を始め、「坂崎出羽守」「同志の人々」「塵労」「熊谷蓮生坊」「生きとし生けるもの」「女人哀詞」「波」「女の一生」「山本有三全集」「瘤」「心に太陽を持て」「世界名作選」「真実一路」「戦争と二人の婦人」「路傍の石」「不惜身命」「米百俵」「道しるべ」「無事の人」「山本有三文庫」「海彦山彦」「兄弟・ふしゃくしんみょう」「濁流」などがある。

静岡県熱海市にある病院にて死去。死因は、高血圧症からの肺炎に伴う急性心不全併発であった。86歳。

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