スーザン・ヘイワード

女優(アメリカ)。アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市のブルックリン生まれ。赤毛の髪がトレードマーク。

1939年、ウィリアム・A・ウェルマンが監督を務めた映画「ボー・ジェスト」にて、ゲイリー・クーパーの相手役として実質の銀幕デビューを果たす(実際にはその前にもノン・クレジットにていくつかの映画に出演している)。以後、B級映画への出演が続くなど不遇時代もあったが、キャリアを重ねるごとに人気を獲得。1950年代前半にはハリウッドの外国人記者による「世界で最も愛すべきスター」(女優部門)に選ばれるなど高い評価を受け、ハリウッドで最も美しい女優と称されていた時期もある。1958年には、ロバート・ワイズが監督を務めた「私は死にたくない」にて、アカデミー賞・主演女優賞を獲得するに至った。

出演した映画には、上述した「ボー・ジェスト」「私は死にたくない」を始め、「絶海の嵐」「 四人の息子」「奥様は魔女」「血戦奇襲部隊」「タイムリミット25時」「愛のあけぼの」「スマッシュ・アップ」「私は殺さない」「愛と血の大地」「ザ・ロスト・モーメント」「愚かなり我が心」「他人の家」「狙われた駅馬車」「わが心に歌えば」「キリマンジャロの雪」「真紅の女」「ラスティ・メン」「ディミトリアスと闘士」「一攫千金を夢見る男」「征服者」「明日泣く」「愛は憎しみの彼方に」「愛よいずこへ」「バスク決死隊」「三人の女性への招待状」「哀愁の花びら」「復讐の荒野」などがある。そのほか、テレビ映画として、「さよならコール先生」「女弁護士ジェシー/逆転の最終弁論」などにも出演している。

主な受賞歴に、上述したアカデミー賞(主演女優賞)を始め、カンヌ国際映画祭・女優賞、ニューヨーク映画批評家協会賞(主演女優賞)、ゴールデングローブ賞(ミュージカル・コメディ部門女優賞、ドラマ部門主演女優賞)などがある。

アメリカ合衆国カリフォルニア州にて死去。死因は、脳腫瘍であった。57歳。数年前に脳腫瘍を患っていることが発覚したものの、手術等を拒否して投薬治療を続けていた。のちにようやく手術を受けたものの回復するには至らず、本人や周囲の願いが叶うことなく亡くなってしまった。

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