（すぎえとしお）
映画監督。早稲田大学を卒業後、東宝株式会社（当時はP.C.L）に入社し、数々の監督の下で助監督を務める。その後、映画「東京の門」にて、1950年に監督デビューを果たす。以後、加山雄三が主役を演じ、1960年代において東宝の屋台骨を支えることになる「若大将」シリーズの第1弾「大学の若大将」の監督を務めるなど、順調にキャリアを積み上げ、次々と映画を撮り続けた。
また、1960年代後半からは、テレビドラマの監督も務めた。
主な監督作品（映画）に、上述した「東京の門」や「大学の若大将」を始め、「その人の名は云えない」「ジャンケン娘」忘却の花びら」「三十六人の乗客」「三人よれば」「大学のお姐ちゃん」「戦国群盗伝」「新・三等重役」「サラリーマン忠臣蔵」「アッちゃんのベビーギャング」「私と私」「社長洋行記」「落語野郎」「社長漫遊記」「香港クレージー作戦」「喜劇・駅前桟橋」などがある。ちなみに、「三人よれば」は、美空ひばり・雪村いづみ・江利チエミが主演を務め、黒沢年雄のデビュー作となった映画である。
また、テレビドラマでは、「フジ三太郎」「愛染椿」「新妻鏡」「越前竹人形」など。
死因詳細不明。83歳。
