石原裕次郎

(いしはらゆうじろう)
俳優・歌手。芥川賞受賞作家・政治家であり、東京都知事や国会議員としても活躍した石原慎太郎の弟。所属タレントが「石原軍団」の呼び名で親しまれた芸能事務所兼制作プロダクションである株式会社石原プロモーション創立者・元代表取締役社長。20世紀の日本を代表する大物芸能人の1人。多くのファンに支持されただけではなく、数々の俳優、芸能人、アーティストなどからリスペクトを受け続ける伝説の人物。映画では「嵐を呼ぶ男」「銀座の恋の物語」、テレビドラマでは「太陽にほえろ!」「西部警察(シリーズ)」など、代表作だけでも枚挙に暇がない。

出演した主な映画には、上述した「嵐を呼ぶ男」「銀座の恋の物語」のほか、「太陽の季節」「狂った果実」「地底の歌」「ジャズ娘誕生」「乳母車」「俺は待ってるぜ」「若い川の流れ」「嵐の中を突っ走れ」「明日は明日の風が吹く」「陽のあたる坂道」「世界を賭ける恋」「あじさいの歌」「男が命を賭ける時」「闘牛に賭ける男」「街から街へつむじ風」「男と男の生きる街」「憎いあンちくしょう」「夜霧のブルース」「赤いハンカチ」「太平洋ひとりぼっち」「素晴らしきヒコーキ野郎」「青春とはなんだ」「夜のバラを消せ」「帰らざる波止場」「黄金の野郎ども」「波止場の鷹」「待ち伏せ」「忘れるものか」「栄光への5000キロ」「風林火山」「スパルタ教育くたばれ親父」「ある兵士の賭け」「甦える大地」「影狩り – ほえろ大砲」「凍河」「反逆の報酬」「零戦燃ゆ」「わが青春のアルカディア」などがある。

出演した主なテレビドラマには、上述した「太陽にほえろ!」「西部警察(シリーズ)」を始め、「ダイヤル110番」「黒部の太陽」「小さき闘い」「座頭市物語」「大都会(シリーズ)」「新・座頭市」「浮浪雲」「痛快!河内山宗俊」「ゴリラ・警視庁捜査第8班」「俺たちの明日」などがある。

俳優としての受賞歴に、ブルーリボン賞(新人賞、企画賞)、毎日映画コンクール特別賞などがある。なお、没後に「石原裕次郎賞」が追悼創設されている。

歌手として発表したシングル曲には、「座の恋の物語」「赤いハンカチ」「二人の世界」「夜霧よ今夜も有難う」「俺は待ってるぜ」「ブランデーグラス」「狂った果実」「俺はお前に弱いんだ」「錆びたナイフ」「夜霧の慕情」「嵐を呼ぶ男」「わが人生に悔いなし」「おれの小樽」「サヨナラ横浜」「みんな誰かを愛してる」など、多数。その総売上枚数は4,600万枚以上、総売上金額は200億円を軽く超えると言われている。

アルバムには、「裕次郎と貴女の夜」「石原裕次郎ヒット集」「裕ちゃんの週末旅行」「裕ちゃんのジューク・ボックス」「裕ちゃんの唄貴女の唄」「裕ちゃんの銀座の恋の物語」「裕ちゃんと一緒に」「石原裕次郎映画主題歌篇(シリーズ)」「石原裕次郎男の歌声(シリーズ)」「裕ちゃんのホリディ・イン・ハワイ」「石原裕次郎ミリオンセラーアルバム」「裕次郎が歌う魅惑の抒情歌(シリーズ)」「石原裕次郎懐メロを歌う」「石原裕次郎ベスト20デラックス(シリーズ)」「石原裕次郎こころの詩」「石原裕次郎ヒット歌謡ベスト30(シリーズ)」「石原裕次郎ゴールデンスター2500シリーズ」「石原裕次郎想い出の歌」「石原裕次郎男のロマン」「石原裕次郎栄光の歌声(シリーズ)」「石原裕次郎30年の軌跡そして」「石原裕次郎さらばとは言わず」「石原裕次郎と10人の女たち」「石原裕次郎20世紀の戦士」など、多数。その総売上枚数は2,300万枚以上、総売上金額は520億円におよぶ。

歌手としての受賞歴に、日本テレビ音楽祭特別賞、日本ゴールドディスク大賞(特別賞)、テイチクヒット賞、日本有線大賞(特別賞)、日本歌謡大賞(特別賞)、銀座音楽祭特別賞など、多数。

東京都新宿区にある病院にて死去。死因は、肝細胞癌であった。52歳。本人には、最期まで癌の告知は為されなかったという。晩年は、悪性腫瘍(舌癌)、解離性大動脈瘤、肝臓癌、肝内胆管炎など、数々の病魔に襲われ、健康に不安を抱えながら仕事をこなしていた。3ヵ月ほど前に、体調不良を訴えて訪問先のハワイより緊急帰国。病院に検査入院し、一時は退院するまでに回復したものの、再び容体が悪化。ほどなくして意識不明となり、息を引き取った。なお、株式会社石原プロモーションは、「その商号を石原裕次郎の仏前に返還する」として、2021年1月に解散、同年3月に全業務を終了している。

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