池波正太郎

(いけなみしょうたろう)
作家・小説家・随筆家(エッセイスト)・映画評論家。特に、歴史小説・時代小説の分野では、第二次世界大戦後の昭和日本を代表する小説家として絶大なる人気を博した。「鬼平犯科帳」シリーズや「必殺仕掛人」シリーズなど、映画やテレビドラマとして映像化されている作品も多数。また、フランス映画を中心に映画にも精通しており、評論家としての顔も持つ。紫綬褒章・勲三等瑞宝章受章者。

発表した主な小説には、「信濃大名記」「応仁の乱」「恩田木工」「人斬り半次郎」「信長と秀吉・関ケ原の決戦」「堀部安兵衛」「スパイ武士道」「西郷隆盛」「忍者丹波大介」「卜伝最後の旅」「炎の武士」「江戸の暗黒街」「ひとのふんどし」「戦国幻想曲」「剣客商売(シリーズ)」「まぼろしの城」「おれの足音」「雲霧仁左衛門」「真田太平記」「夜明けの星」「雲ながれゆく」「忍びの女」「あほうがらす」「秘伝の声」「まんぞくまんぞく」「谷中・首ふり坂」「若き獅子」「熊田十兵衛の仇討ち」などがある。

日記や随筆の分野では、「新選組異聞・歴史エッセイ集」「映画を食べる」「池波正太郎の映画の本」「私のスクリーン&ステージ」「回想のジャン・ギャバン」「映画を見ると得をする」「私の歳月」「フランス映画旅行」「よい匂いのする一夜」「日曜日の万年筆」「池波正太郎の映画日記」「男の作法」「味と映画の歳時記」「ドンレミイの雨」「ラストシーンの夢追い」「池波正太郎のフィルム人生」「池波正太郎のパレット遊び」「ルノワールの家」「ル・パスタン」「池波正太郎の春夏秋冬」「江戸切絵図散歩」「歴史を探る・人生を探る」「最後の映画日記」「味な映画の散歩道」「人生の滋味 – 池波正太郎かく語りき」「正太郎名画館」などがある。

そのほか、編著・共著として、「池波正太郎・鬼平料理帳」「酒と肴と旅の空」「梅安料理ごよみ」「映画行脚」「そうざい料理帖」「食べ物日記 – 鬼平誕生のころ」など。

主な受賞歴に、直木三十五賞(直木賞)を始め、新鷹会賞(奨励賞)、菊池寛賞、吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞、小説現代ゴールデン読者賞などがある。

東京都千代田区にある病院にて死去。死因は、急性白血病であった。67歳。晩年は体調が芳しくない状態が続いており、2ヵ月ほど前に急性白血病で緊急入院。周囲の願いも叶わず、そのまま帰らぬ人となってしまった。

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