池田満寿夫

(いけだますお)
芸術家。一般的には「芸術家」と総称されるものの、作家・映画監督・画家・陶芸家・彫刻家など、幅広い領域に渡る多彩な顔を持つ。その作風は官能的であり、時に「エロスの作家」と称された。特に、芥川賞を受賞した小説「エーゲ海に捧ぐ」は有名。

小説に限らず、主な受賞歴に、上述した芥川賞の他、ヴェネツィア・ビエンナーレ展(国際大賞)、東京国際版画ビエンナーレ展(東京都知事賞、国立近代美術館賞、文部大臣賞)、パリ青年ビエンナーレ展版画部門優秀賞、クラクフ国際版画ビエンナーレ展入賞、リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展入賞、アメリカ国内版画展入賞などがある。

主な小説作品には、上述した「エーゲ海に捧ぐ」の他、「楼閣に向って」「窓からローマが見える」「マンハッタン・ラプソディ」「ふじやまげいしゃ」「尻出し天使」「女のいる情景」「シナリオエーゲ海に捧ぐ」などがある。

また、小説以外の著書として、「池田満寿夫グラフィティ」「池田満寿夫全版画作品集」「七つのリトグラフ」などの画集や、「私の調書」「思考する魚」「私自身のアメリカ」「複眼の思考」「親しい友への手紙」「私のピカソ私のゴッホ」「お尻の美学」「ハーフ・プライバシー」「女のための男の手料理」「美の値段」「女の原色図鑑」「そこで夢はかなえられる」「般若心経」「エロチックな旅」「池田満寿夫絵画を語る」「数学とエロチシズム」「男と女」「食后のラブレター」「エロスの美学」「これが写楽だ」「こういう女ならすべて失ってもいい」といったエッセイなどがある(共著を含む)。

「世界・ふしぎ発見!」「クイズなんでも一番館」などのテレビバラエティ(クイズ番組)や、「ツクダオリジナル」「金印」などのテレビCMで活躍したことでも知られている。

自宅にて地震に遭遇した際、飼っていた犬に飛びつかれて昏倒し、急逝した。死因は心不全。63歳。亡くなってもなお、折りに触れ全国で作品の展示会や回顧展が開催され続けている。

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