緑川洋一

(みどりかわよういち)
写真家。勲四等瑞宝章受章者。写真家として、日本における美術家団体の1つ「二科会」の写真部に所属する会員でありながら、歯科医師でもあるという異色の経歴の持ち主。

日本大学歯科医学校を卒業後、歯科医師国家試験に合格し、ほどなくして歯科医院を開業。一方で、かねてから行っていた写真撮影も並行し、写真雑誌へ投稿するなどしていた。

その後、歯科医師を続けながら、中国写真家集団への参加、カメラクラブ「光芒会」の結成、写真工房の開設、写真家集団「銀龍社」への参加、写真家集団「風の会」の主催など、写真家としての活動にも尽力し、1992年に「緑川洋一写真美術館」を開館の上、館長となるに至った。特に、瀬戸内海を写した数々の作品で有名である。なお、「緑川洋一写真美術館」は、当人の死去後まもなく、2001年12月に閉館している。

主な作品集に、「瀬戸内海」「瀬戸内海と山陽路」「THE INLAND SEA」「こんぴら」「瀬戸内海島めぐり」「瀬戸内旅情」「古時計百種百話」などがある。

死因は、胃癌であった。86歳。

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