岡本克己

(おかもとかつみ)
脚本家・作家・随筆家(エッセイスト)。作詞家である岡本おさみの兄。単発の2時間ドラマ(多くはサスペンス)を中心に、数々のテレビドラマの脚本を手掛けた。主な受賞歴に、芸術祭優秀賞などがある。

元々は、早稲田大学卒業後に契約した株式会社ニッポン放送にて、番組の企画やラジオドラマの脚本に携わっていた。テレビドラマでは、1959年にフジテレビの試験放送による作品「億万長者」にて脚本家デビュー。以後、数多くの作品で脚本を担当した他、日本脚本家連盟理事長も務めた。

脚本を手掛けた主なテレビドラマに、上述した「億万長者」の他、「雪山に来た男」「東京・赤坂・六本木」「特命諜報207」「駅」「ある勇気の記録」「20才」「こんにちは結婚」「われら弁護士」「銭形平次」「夫婦学校」「花は花よめ」「青銅の花びら」「新・必殺仕置人」「ゆうひが丘の総理大臣」「愛と喝采と」「幸福の断章」「3年B組金八先生」「気になる天使たち」「虹色の森」「ことしの牡丹はよいぼたん」「まあええわいな」「わたしの姑ばなれ」「刑事物語’85」「ふれ愛」「女子刑務官物語」「春の砂漠」「妻に捧げる」「この子は誰!?」「新選組血風録」「遠山の金さん VS 女ねずみ」「萩原朔太郎の亡霊」「湯布院殺人事件」「出社拒否症になった夫」「吉備路殺人事件」「地方記者・立花陽介(シリーズ)」「逆転有罪」「牟田刑事官事件ファイル」「タクシードライバーの推理日誌」「行きずりの街・名門女子学園スキャンダル」「森村誠一サスペンス・不信」などがある。

また、「一度は行ってみたい地獄」「楢山節考」といった舞台や、「魔法のマコちゃん」「海底3万マイル」といったアニメーション映画なども手掛けている。

著書に、「幸福の断章」「岡本克己放送作品自選集」「愛と喝采と」「セレクテッド・ラブ・ストーリーズ」など。

病院にて死去。死因は、肺癌であった。72歳。

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